住みたい都市
R.フロリダが『The New Urban Crisis』で危機感を訴えたように、アメリカ大都市では住宅価格の高騰で住宅問題が深刻になっており、ホームレスも増大。2020.4.7の本ブログの記事では「Single-Family Zoning」ばかりが卓越した都市計画そのものに大きな原因が…
「本町地区防災都市づくりグランドデザイン」(2021.3渋谷区)で示された将来像に一歩近づくべく、「シブヤホンマチPLACEMAKING」が開催されます。 これは、このグランドデザイン第6章で位置づけられた「プログラムを実行・継続するため」の取り組みの1つであ…
「中産階級が郊外をつくる原動力だ」というと、なにか「中産階級」という集団が予めいて、その需要に対応するべく、かつての農地などがディベロッパーによって開発されて「郊外」となった、という単純なイメージが浮かびがちですが、「BOUNDARY WORK : Becom…
横浜駅で購入した日経新聞をぺらぺらめくっていると、「住み続けたい街 葉山1位」という、そう大きくはない記事があまり目立たない位置に出ていました。神奈川県内自治体に注目して<首都圏版>全体から抜き取った形で、トーンとしては、首都圏の中で上位4自治…
9月。100年前の「スペイン風邪」の感染者5億人、死者2000万人(いろいろ説があるが最も多く出ている数)。致死率4%。今回の新型コロナは現在、感染者2億人、死者450万人。致死率2.25%。仮に今、道半ばだとすると(5分の4くらいの地点だと思いたいところですが…
木造密集市街地の改善(問題解決)と地域価値向上を同時にはかる、新しいタイプのまちづくりめざした計画書が公表されました。本編(5.6Mb)と資料編(6.2Mb)で構成されます。(⇒参考資料へ) 新年度(令和3年度)から実施段階に入ります。 ポイントとしては、1)拡幅…
シンポジウム「With/Afterコロナ時代の地域像」の開催が昨日公表されました。 2021年2月15日(月曜)午後です。かなり迫っています。 大学院授業「地域創造論」で取り組んできた地域提案の発表もあり、活発な意見交換ができそうです。詳しくは下記サイトから。…
本格的な歴史文化芸術国際都市論です。自分が「京都と都市イノベーション(その1)~(その6)」を通して体感してきた“京都”という稀有の国際都市の「国際性」というものがどのような経緯で磨かれてきたかについて、先行したイタリアでの経緯に先導されつつも、…
朝、毎日新聞を見ると、「コロナで変わる世界」という連載(不定期)がスタートしていました。初回だけあってかなりの力の入れよう。同時にネットでも出だしの部分が読めます。小池知事と猪瀬氏のインタビューも掲載されており、ロンドンからのレポートもあり…
以前、本ブログの「湘南邸園文化祭2018」の中で紹介していた「明治記念大磯邸園」が、いよいよ11月3日に開園します。(⇒邸園HPは資料1) 「明治150年」記念事業の際に国の目玉事業の1つに位置づけられ、その後、国と県と町が協力して整備・維持管理方法を協議…
「新型コロナと都市計画」という原稿が先週仕上がりました。近代都市計画確立のきっかけとなった伝染病や公衆衛生から話をはじめ、新型コロナ前の都市計画潮流・都市計画課題に対して新型コロナが見直しを迫るものなのか、逆に追い風となりうるのか。見直し…
新型コロナ下の「地域創造論」を開講します。 その方法も、内容も、例年と異なりますが、2018年度からの「地域はどう変わるか 2010年代から2020年代に向かって」というテーマを引き継ぐ最終年度となります。 案の概要は以下のとおり。正確な情報は授業支援シ…
都会脱出・新しい生活を求めて(鎌倉駅前の不動産広告から) 本記事を「ポスト・コロナ社会の新ビジョン」に追加しました。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2020/05/05/121753
6月30日の「市街地創造論」で「新しい郊外の都市計画」をとりあげました。その中から、1枚のスライドを紹介します。 ポストコロナの時代の、いわば「在街勤務」もできるような郊外再生ビジョンにもなっています。背景に薄く見える住宅は、もはやかつての<住…
「ほぼ、ホームオフィスが完成した」と安心したのもつかの間、今度は、実際の打ち合わせ場所が必要な段階になってきました。 本日届いた『アフターコロナ』(日経XTECH、2020.7.16発行)でも「職住融合」を今後のメガトレンドの1つにもしており、自分が実験台…
新型コロナ感染症は、これからの都市を考えるうえで重大な課題を提起するとともに、「ポスト・コロナ社会の新ビジョン」を構想する契機ともなりました。 ポスト・コロナ社会の新ビジョン」を構想するこのページは、2020年3月頃よりおよそ3年間、関連する記事…
コロナウイルスの蔓延を防止するために「3密」を避けること。これは、都市そのものの特性を(一時的に)否定することでもあります。都市の存在そのものが脅かされている感覚が恐怖感(と同時に悔しさやもどかしさ)を増幅します。 けれども都市に人口が集中し都…
まだ2019年度だった2週間ほど前のこと。ブータンのGNH政策について研究していたY氏が学位を取得して修了されました。標題の研究はその一部をしめるもので、いわゆる「幸福度」を測定するためにどのように指標の開発がなされてきたのかを分析したものです。 …
今週スタートしたNHK朝ドラ「エール」。「あなたの音楽にどれだけ勇気づけられたことか」との長崎の方の言葉に主人公が励まされるシーンに、9月まで続くこのドラマのエッセンスが詰まっていました。(解説:主人公は、1964年オリンピック開会式用に作曲した音…
2020年3月31日をもって、京浜急行品川駅下にある「京浜ストア」および「品達(複数のラーメン店等がモールとなっている部分)」が閉店します。「品川フィールド(その3)」で6)番としている「京浜急行連続立体化事業(特に品川駅部分平面化事業)」がスタートする…
20か月前には何もなく寂しかった浪江駅前に、カフェが1軒できました。 カフェ「もんぺるん」。中の様子がよく見えるそのカフェに入り「浪江やきそば」(500円)を食べていると、ゆったりした店内からガラス越しに駅前の様子が、まちの様子が手に取るようによく…
2018年6月15日。「民泊新法」が施行されました。インバウンド需要に本格的に応えるためには、まだまだ課題がありそうです。 ここでは、どのような滞在期間でも「はい、どうぞ。楽しく滞在してくださいね。」と対応できる都市が「選ばれる都市 」ではないか、…
「新しい都市計画システムの研究」として行ってきた「近隣レベルの都市計画を統合する新たな都市計画システムの研究」がまとまりました。 今回は、近隣レベルの「まちづくりプラン」「まちづくりルール」「エリアマネジメント」などの成果を、どのようにした…
昨年1月早朝、横浜の研究室から南アルプスらしき雪山(甲斐駒ケ岳など)が見えていることを発見しました。一般にこの時期の景観はうっすらと冠雪した丹沢山系の左手にひときわ高い白妙の富士というもので、皆が見ているこうした都市景観は、それぞれの地域、そ…
ロンドンへの直行便がその上空を通過するシベリアの大地には、ロシア近代化を進めるための多くの単一機能都市があります。 BBCで本日放送された標記番組では、ロシアでは「12人に1人」「319都市」がゴーストタウン化で生活が危機に瀕しているとのこと。 羽田…
NHK大河ドラマの万千代(幼名虎松)がやがて井伊直政となり彦根を与えられた際、石田三成の居城だった佐和山城を壊して、西方約1キロの彦根山を中心に建設された城下町彦根。 天守閣築城400年を2007年に祝った城下町彦根では本年(2017年)、410年祭がおこなわれ…
昨日の毎日新聞に、野村総合研究所が実施した「都市の成長力ランキング」についての記事が掲載されていました。これはおもしろいと、原データにあたるべくいろいろトライしたのですが、さすがにデータそのものは出ていません。最大限正確な情報をもとに、こ…
近代都市計画、とりわけ「郊外化」の原動力となったのは、いわゆる“中産階級”の増加だったといわれています。少し前の記事「“太平洋の真珠”リマ再考」においても、そうした特徴のある市街地が形成されているのを確認しました。 最近、「格差拡大」や「中産階…
かつて“太平洋の真珠”“庭園の都市”と言われていたらしいリマ。 スペインが当初、メキシコシティとともに「副王」を置いたリマの印象が、訪れてみるととても良く、なぜそのように感じたかについて、印象の良かった5つの要素〜いずれもオープンスペースのつく…
「ロンドンイノベーション」と題して、都市や都市計画の新しい姿を探ります。その1。London Overground。 ロンドンオリンピックがはじまった2012年7月25日に一度取り上げた「London Overground」(⇒関連記事)。今回久しぶりにロンドンを訪れて、最もイノベー…