都市イノベーションworld
「A Marriage of Art and Technology」と題されたこのパートでは、ハリウッドとメンフィスの2都市がとりあげられます。Book OneのArt、Book TwoのTechnologyが、20世紀前半のアメリカにおいて「結婚」し、新しい都市の大衆文化が花開いたとする内容です。 世…
今年もウインブルドンテニス選手権がはじまりました。第131回です。 6月30日の記事『開港7都市の都市計画に関する研究』で、横浜居留地では「ビジネスと同時に生活が営まれており、がゆえに競馬場やテニスコートが欲しくなったり子弟の教育も重要になってく…
Book Oneでは、人類の歴史史上はじめて花開いた芸術(演劇や絵画、音楽など)が、なぜ「その時代のその都市」においてだったのかが深く追及され、意外な結論が導かれました。 Book Twoでは技術が取り上げられます。そのイノベーションは何故その地域でその時、…
横浜山手を研究している博士課程のSさんに、『開港7都市の都市計画に関する研究』という博士論文知ってる?と聞くと、数日後には机の上に置いてありました! それはありがたいと読んでみると、日本の近代化、近代都市計画の最初の最初の段階を知るための、開…
近代都市計画、とりわけ「郊外化」の原動力となったのは、いわゆる“中産階級”の増加だったといわれています。少し前の記事「“太平洋の真珠”リマ再考」においても、そうした特徴のある市街地が形成されているのを確認しました。 最近、「格差拡大」や「中産階…
大学院で開講している『都市マネジメント』では、これからの都市や都市生活を考えるうえで重要な「自動車」「鉄道(駅と街)」「空港」「ホテル」「コンビニ」「ネット商店街」などを、事業者の立場からお話しいただいています。どの分野も技術革新や経営戦略…
「1500年の都市人口」(⇒関連記事1)の日本編です。 「応仁の乱で荒れ果て」ていた京都。しかし都市イノベーションworld的に重要なのは、荒れ果ててしまった京都のほうではなく、そのような古いやりかたでは世の中をマネジメントすることができず、商品経済や…
「マンチェスター」と聞いて、何を連想するでしょうか? 先日のテロ事件? マンチェスター・ユナイテッド? (歌)マンチェスター&リバプール? よく考えてみると、これらは相互に強く関連しているようにみえるのですが、脇道にそれそうなのでそこにはいかず、昨日…
都市と都市計画に関する文明論。Peter Hall著。1998刊の図書を2001年発行のペーパーバック版で読んでいます。「Book One」から「Book Five」にわたる大著です。 「Book One」の「The City as Cultural Crucible(るつぼ)」に続き、以下、「The City as Innova…
かつて“太平洋の真珠”“庭園の都市”と言われていたらしいリマ。 スペインが当初、メキシコシティとともに「副王」を置いたリマの印象が、訪れてみるととても良く、なぜそのように感じたかについて、印象の良かった5つの要素〜いずれもオープンスペースのつく…
第1章インダス文明、第2章テオティワカン、第3章ヴェネツィアからなる小冊子。東京大学出版会2015.6.30発売(発行は大学出版部協会)。副題が本書の意図を示しています。 解説などはなく、3つの章が束ねられている形のため、以下には「都市イノベーションworld…
ウォーラーステインの同書(1974〜)が改訂されて、2013年に訳書が出ました。名古屋大学出版会。 正確にいうと、1974年から始まったこの著者の刊行は4巻まで出て終わる予定だったものが、「おそらく第七巻にまで及ぶかもしれない計画も立てている」(2011年版へ…
コロンブスが新大陸を「発見」した頃の世界の都市人口をみることで、近代化がはじまる前の世界の勢力分布のようなものをとらえます。1500年当時の推定(ターシャス・チャンドラーによる)によれば、北京が672000人と最大でした。この頃の京都は応仁の乱で荒れ…
イブンバトゥータがサハラ越えの旅に出た1351年から141年後の1492年1月2日、グラナダが陥落し、レコンキスタはここに終結したとされます。この「1492年」はまさにコロンブスがアメリカ大陸を「発見」した年。コロンブスは1492年8月3日に、ジブラルタル海峡の…
香港経由のアジスアベバ便は、700年前にイブンバトゥータが通った海の道の上空を一直線に飛びます。700年前、この海の道を伝った中国とイスラムの交易がさかんになり、ヨーロッパとアジアがゆるやかにつながります。バトゥータは港市に停泊中のさまざまな船…
古代東アジアに生まれ出てきた「日本」という国と、その内部構造ともいえる「都」−「坂東」という日本国土の2極体制の生成過程を同時に理解することを可能にする2冊の図書を取り上げます。 『平安京はいらなかった』(桃崎有一郎著、吉川弘文館、2016.12.1刊…
EU離脱交渉開始を控えた3月27日、カタール政府はイギリスへの投資を、EU離脱があってもなくても、5年間で50億ポンド(140円換算で7000億円)行うと発表しました。 といってもピンとこないので例をあげると、あのロンドンで最も高い「シャード」はカタール政府…
「イーストエンド」といえば日本でもある種の固定イメージが湧いてくるものと思われますが、そうした都市問題の山積した地域の再生をどのように果たすかは、以前より都市計画上の大きな課題でした。(1)の「Overground」の環状部が経由する東部地域の代表的名…
「ロンドンイノベーション」と題して、都市や都市計画の新しい姿を探ります。その1。London Overground。 ロンドンオリンピックがはじまった2012年7月25日に一度取り上げた「London Overground」(⇒関連記事)。今回久しぶりにロンドンを訪れて、最もイノベー…
このページは、以下の2つの頁の内容をストーリーとして統合して、世界の都市と都市計画の進化を物語るものです。 ■「【in evolution】世界の都市と都市計画」 ■「【in evolution】日本の都市と都市計画」 この頁には、物語の骨格(目次)のみ書き出しています…