コクリコ坂から

この夏封切られたジブリ映画。設定は「オリンピックを翌年に控えた1963(昭和38)年の横浜」。意外にも秀作でした。横浜に住んでいる人、横浜が好きな人、横浜に住んでみたいと思っている人、海と会話ができたあの頃の風景が素敵だと感じる人、まだ素朴だったあの時代に何かを見つけたい人などにお薦めです。
ちょうど本日朝の2年生の授業で、横浜の市街地形成の図をとりあげました。「昭和38年当時の市街地」が地図上に黒く塗られている図です(出典はSD別冊NO.11 p.59)。ちょうどこのときの横浜が「コクリコ坂から」が描いている横浜と気づきました。良くも悪くも「かつての日本の」市街地です。
実は先日紀伊国屋書店に行き、いくつかある‘コクリコ坂’本の中から徳間書店の『ROMAN ALBUM コクリコ坂から』という図書を買ってきました。p52には「港南学園」の想定場所や「俊のタグボートでの通学ルート」予想図などが書き込まれています。先日の読売新聞にも横浜シティガイド協会の嶋田さんの解説記事が大きく出ていました。
このような話をすると何か時代回顧的ではありますが、「右肩下がり」といわれるこの時代。再生すべき大切な風景、地域に特有の誇りがもてる風景などを、回顧ではなく希望や目標として再設定し取り組むべき時代でもあるのだと思います。