イノベーションのDNA

クレイトン・クリステンセンら著、櫻井祐子訳、翔泳社、2012.1.17刊。
内容は原題の「The innovator’s DNA」に近い。どうやってイノベーターと呼ばれる起業家たちは革新的な着想を得ているのかを解明するべく、著名なイノベーターにインタビューするとともに75カ国以上の500人を超えるイノベーター(および対照サンプルとして5000人以上の企業幹部)を分析。その結果、イノベーターに共通する5つのスキル(これをイノベーターのDNAとしている)を導出しています。
しかし驚くべきは「5つ」それぞれというより(それぞれもとても興味深いのですが)、これら5つがいずれも「発見力」であること。課題解決力ではなく発見力。むしろ着実な課題解決は対照サンプルとして分析した企業幹部が得意とするところ。
また、その「発見力」の構造が重要で、31頁まで読み進めると全貌が明らかとなります。
なかなかよくできた内容です。自分自身を分析することもでき、また今日から実践できそうなところが魅力的だと思います。