PlaNYC

a+u』最新号(2013.12号)がニューヨークの都市イノベーションを特集しています。その内容もおもしろいのですが、その背景になっているPlaNYCは総合的な都市計画図書として、またシステムとして興味深いので市のHPにリンクします。
http://www.nyc.gov/html/planyc2030/html/publications/publications.shtml
リンク先は、このPlaNYCの出版物の頁。
ここをみると、2007年に打ち出されたこの計画が、2011年に更新されていることがわかります。2011年版には日本語版もついています。また、毎年「Progress Report」が出ています(2008,09,10,12,13年版)。この年次報告書では、PlaNYCで設定している30の持続性指標がモニタリングされているほか、各施策の進行状況がチェックされています。

ところで、ニューヨーク市のHPのコンテンツはすごいです。ゾーニングマップ等も過去までさかのぼれます。春学期の3年生の授業でも「私が最初にニューヨークに行ったときは、まず市役所を探すのがたいへんで、やっとみつけて資料を買い、別の局は別の場所なのでまた見つけては資料を買い、カバンいっぱいになってふらふらしながら日本に帰ってきたものだ。インターネットが発達した君たちは幸せだねぇ」などと話しています。今年はグーグルで街を歩きながらゾーニングの歴史を解説しようと試みましたが、まだうまくいっていません、、、
さて、あと1週間でニューヨーク市長も交代。このPlaNYCが引き継がれるかどうかは定かでありません。東京の都知事選も2014年2月9日と決まったようです。首都直下地震の新しい被害想定も出たばかり。2020年のオリンピックも意識しつつ、持続的で創造的な「住みたい都市」東京をめざした新しい都市計画を描きたいものです。