海の県道223号(静岡県)

先月、静岡市役所の方に「最近、何かいいことありました?」とお聞きすると、富士山が世界遺産に登録されたことに合わせて、“海の県道”を指定したと。聞いてみると、私も以前乗ったあの土肥−清水間のフェリーのルートが「県道」になったとのこと。
これはおもしろい。
先月、卒業設計発表会で三保半島にある「御穂神社」の再生計画(みほのへそ)を提案したM君に、東海地震津波の心配はありませんかと質問すると、「前回の東海地震でもここは避難場所になった」との回答。
これは行ってみなければ。
4月になり、『新都市』という雑誌をペラペラめくっていると、なんと、その御穂神社のお隣の土地区画整理事業の記事。(事業により神社の参道がダメになっていないかと勝手に心配。)

決定的だったのはこの3つめの区画整理の記事で、すぐにその週末(先週)、三保半島に行ってきました。上記3つのテーマを関連づけて確認できたばかりか、帰ってきて周囲の教員や仲間らに話すと、清水出身の教員Sさんからは、「そうなんです」と、よりディープな地元活動や三保のすばらしさを教えられ、その夜開催された「和田町ウンマネジメント協議会」会長のM氏からは海の県道の話が図らずも飛び出し、帰りの電車で一緒になったI氏からは実は大学時代を三保で過ごしたと聞かされました。
登録直後の富士山効果は一過性のもので、元通りと言わないまでもそうは活気が出ているわけではない、とも。しかしながらこの地域の(国際的)ポテンシャルの高さに期待して、津波の予想図でM君の言っていたことを確認しつつ、清水という魅力的な港湾都市のこれからを、ついつい思い描いてしまう4月です。