神奈川県に発生する可能性のある地震被害の見直し結果

昨日神奈川県から、県内に発生する可能性のある11地震の被害想定見直し結果が発表されました。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5151/p15579.html

こうした成果については近年次第に情報量が多くなってきていますが、「一定の発生可能性があると想定」「発生間隔が極めて長かったり、過去に同じタイプの地震が起きたか確認できなかったりするため、参考扱い」などの言葉の意味や、そうした言葉のもとに出された被害想定結果そのものをどう受け止めるかについてはかなりの吟味が必要です。
今朝の神奈川新聞の見出しには「関東大震災再来なら死者3万人強」とあり「国や専門家は発生は100年先程度になるとみており、切迫性は高くないと考えられている」と本文で解説しています。下に掲載された表では11地震の主な被害想定が一覧でき、8番の「相模トラフ最大級(M8.7)」の「死者数」142230人が最大であることがわかります。神奈川県の上記報告をみると、その場合、うち5万人弱の被害が想定された市があります。私自身、仕事や研究でかかわっている市。いろいろ考えさせられます。