リニア新幹線品川駅工事

ドバイではじまった「都市イノベーション開墾」も第50話。
前回の『家康、江戸を建てる』の現代版といえなくもないリニア新幹線工事が今回のテーマです。
なかでも「三大難工事」の1つといわれる品川駅工事(他の2つは南アルプストンネルと名古屋駅)。上の新幹線を平常運行しながらその直下に穴を掘り、ある時点で「はいっ」と運行パターンを切り替えなければなりません。
本日、たまたまその現場を目撃しました。現在の新幹線駅に沿って東を通る4車線道路の中央2車線が閉鎖中。リニア駅はこの道路部分にはみ出してプラットホームがつくられる予定で、その端部に「土留め壁」を設けようとしているようです。それができると、工事区間を駅寄りに少しずらして車線を変更。今度は「土留め壁」の内側を下に掘り進めます。十分掘ったあと、今度は、現新幹線の直下の空間を掘っていき、地下深くにリニア駅を完成。最後に地上部を道路に戻してできあがり、との工程です。

家康の江戸普請から400年。思えば都市というのはずっと工事中なのですね。ということは、、、「ずっと工事中の場所が都市である」という都市の定義もよいかもしれません!