天王洲ボードウォーク(その2:建築倉庫ミュージアムのことなど)

「これは、もしかすると、重要な都市イノベーションの一過程か、、、」との昨年の記事(→関連記事)から1年と少し。6月18日にオープンした「建築倉庫ミュージアム」を観に天王洲へ。何人かの建築家の作品のほか、坂茂氏のアンビルト模型なども(現在)展示されています。展示物というか倉庫収納物というか、「倉庫」という概念を超える都市の土地利用という面でも興味深いほか、「作品展」「オープンハウス」のような既成概念を超える場の形成という面でもおもしろく、また、倉庫業という貸しスペースと建築模型倉庫利用の立場と入場料を払ってそれを観に来る鑑賞者により成り立つビジネスモデル(それは建築模型でもよいしワインや家具でもよい)のような面もたいへん興味深いです。天王洲界隈の「T倉庫」そのものがビジネスとして進化している一断面を見ることができるともいえます。

昨年工事中だったボードウォークは1年の間にできあがっており、いくつかの機能が付け加わり、さらに「重要な都市イノベーションの一過程」が次に続いています。
その建築倉庫と天王洲ボードウォークの間の都市空間も、かなり意図的にデザインが進み、他になかなかみられない空間のつながりがさらに面的に進化しています。建築倉庫から出てきた幹線道路に何やら「Samurai」アイランドとかなんとかいう看板が出ているので誘われて2階に上がってみると、大きなインキュベーション施設(スタートアップオフィス)があり、「SAMURAI ISLAND EXPO’16」というイベントを開催中。
2020年、2030年、2040年に向けて、この地域はどんどん変わっていき、その過程では、今までなかった都市の土地利用や都市空間、ビジネスモデルがたくさんあらわれそうだと予感しました。

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・天王洲ボードウォーク
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20150520/1432086538