EU離脱「白書」とイギリス都市計画

昨日(2017.2.2)、イギリスがEUから離脱するに際しての戦略を述べた「白書」が公表されました(⇒資料1)。
そこには都市計画に直接言及した部分は見当たりませんが、離脱関係で少しさかのぼると、10日ほど前に、新たな産業戦略を示す「緑書(green paper)」が発表されていました。「緑書」は「白書」の手前の、これから政策化・法制化したいと考えている政府の方向を示すもので、2017.1.23に発表されたこの緑書への意見提出期日は2017.4.17と定められています。
この緑書では都市計画に関連して、主に地域開発やその主体、財源等に関する戦略が書かれています(特にp119-129)。これらはEU離脱後の地域政策の方向を示すと同時に、メイ政権における地域政策を方向づけするための提案ととらえられます。提案のどこに対して意見を求めているかについても「Questions」によって示されています。

[資料1]EU離脱戦略白書(2017.2.2)
https://www.gov.uk/government/publications/the-united-kingdoms-exit-from-and-new-partnership-with-the-european-union-white-paper

[資料2]産業戦略緑書(2017.1.23)
https://www.gov.uk/government/consultations/building-our-industrial-strategy

[関連記事]
EU離脱とイギリス都市計画の課題
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20160721/1469098361