ロシアのゴーストタウン

ロンドンへの直行便がその上空を通過するシベリアの大地には、ロシア近代化を進めるための多くの単一機能都市があります。
BBCで本日放送された標記番組では、ロシアでは「12人に1人」「319都市」がゴーストタウン化で生活が危機に瀕しているとのこと。
羽田から7時間ほどで近くを通るオビ川河口部の炭鉱都市ヴォルクタ、8〜9時間で過ぎるフィンランド国境に近い鉱山都市キロフスクが紹介されます。後者では鉱山会社の手により、閉鎖されていた空港を再開。観光にも力を入れだしたと。けれどもこうした特定企業への依存は結局単一機能都市の問題を克服していないとのナレーションも。
その他、既に「廃止された」炭鉱都市カディクチャン。この都市は日本からの航路をかなりはずれた樺太北方の大陸部に。この街で過ごした良き思い出の強さがインタビューから伝わってきます。

シベリア寒波に襲われたこの1週間。その大元の都市生活の困難さを身近に感じる映像でした。

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