新大久保が大変貌

先日、(おそらく)10年以上ぶりに山手線新大久保駅に降りる機会があり出口に向かうと、何かのイベントにかち合ってしまったのか、大混雑で外にでるのが大変。用事は線路左側を北に向かう路地の先だったので、その路地にやっとの思いで入ると、ロンドンのマーブルアーチやベイズウォーターあたりかとも思える風景。あとで調べてみるとこの路地は「イスラム横丁」。

これはもしかすると東京「都市イノベーション」の最先端ではないかということで、その用事が終わった後、「何かのイベントにかち合ってしまったのか、大混雑で外にでるのが大変」の原因を探るべく大久保通りに戻ってみると、、

おっ、これは。「コリアンタウン」だった通りが大きく変貌していて、たとえてみると「竹下通り化」していました。年も年なので1980年代風の表現になってしまいますが、、、

これだけの規模で「ロンドンのマーブルアーチやベイズウォーターあたりかとも思える風景」のような風景が(道行く人は低年齢中心とはいえ)出現しつつあるのは、「都市イノベーション・next」そのもの。解説によれば、この街を引っ張っているのはコリアンだけでなくタイやベトナム、中華、ネパールなどなど。さきの「イスラム横丁」も加えれば、アジア全体がここ新大久保に出現しつつあるような勢いです。

 

ロンドンは随分昔からエスニックタウンで、しかももっともっとグローバル。いろいろな国や地域の顔となるようなマーケットや商店街、お祭りなどがあちこちにあり、都市自体が世界化している。だから「世界都市」。

この、本格的な意味での「世界都市」化を日本で感じたはじめての経験です。実は昨日も横浜の日の出町界隈で集まりがありました。そのあたりも含む横浜「関外」のかなりの部分も性格こそ違えど「世界都市」度がますます上がっているといえそうです。そういえば、今年の卒論生のT君もこれらの現象の背後にある都市課題を解決するべく、「共生都市」をテーマにしているところです。