「ブータンの国民総幸福度指標(GNH Indicators)の変遷に関する研究」(GNHと都市計画(その3))

まだ2019年度だった2週間ほど前のこと。ブータンのGNH政策について研究していたY氏が学位を取得して修了されました。標題の研究はその一部をしめるもので、いわゆる「幸福度」を測定するためにどのように指標の開発がなされてきたのかを分析したものです。

「GDPに代わる指標が必要だ」ということで、各国でさまざまな試みや提案がなされてきましたが、政策体系としては断片的なもの、あるいは一部にとどまるものが多い中で、まがりなりにも国政レベルで体系的に新たな指標を整備・開発・普及・活用してきたブータンという国。決して既に皆が幸福というわけでなく、さまざまな政策や公共投資を行い活動の成果を評価する際に「GNH」を重視しましょうというアプローチです。

 

緊急事態宣言もなされ、「先が見えない」どころか「明日もわからない」ような日々。

GNHと都市計画」「GNHと都市計画(その2)」とともに、いつか思い出していただければ幸いです。

 

[参考資料]

・J-Stageのアドレスです。昨年秋に出ています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/54/2/54_102/_article/-char/ja/