エリザベスラインが(ようやく)(一応)5月24日に開通 (ロンドンイノベーション(9))

「3年半遅れで」明日、ロンドンのエリザベスラインが開通します。以前使われていた「クロスレール」という名称のほうがロンドンをどう横断するかがイメージしやすいこの路線。「(ようやく)」をつけたのは、これまで何度も何度も延期されたからです。加えて、標題に「(一応)」をつけたように、このたびの開通はパディントン駅から東に向かいテムズ川を渡ってアビーウッドを終点とする区間の運行です。

都心部を横切る高速線が営業開始することはとても意義があり、早く使ってみたいものだと思うところですが、上図(CrossrailHPより)にあるように、パディントン駅での接続運行、およびホワイトチャペル駅からストラットフォード駅間の接続運行ができると本当の全線開業となります(2023年予定)。1863年の地下鉄開業以来接ぎ木に接ぎ木を重ねるようにやってきたロンドンの鉄道網運営システムは思った以上に複雑なようで、このエリザベスラインはロンドン地下鉄(アンダーグラウンド)ともオーバーグラウンドとも異なる独立運営となるようです。

都心の駅間を短時間で結ぶことも楽しみですが、「ボンドストリート」などの各駅の駅空間や駅直近の街の雰囲気がどう変わったか、変わりつつあるのか、変わりうるのかも是非早く見てみたいものです。

 

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