London Overground

開会式をあさってに控えて、本日よりロンドンオリンピックがスタートします。
ロンドンが評価された大きな要因だったのが、さまざまな問題が山積する下町の再生。直訳すると「ロンドン地上鉄道」となるLondon Overgroundは、2005年にオリンピック招致が決まってから手がけたロンドンにとっての最大の投資の1つになりました。
http://www.tfl.gov.uk/maps/track/overground
これらは、2007年11月に北ロンドン鉄道からロンドン交通局が権利を引き継いだものを基盤としています。特にオリンピック会場やロンドン下町(東側)地域へのアクセスを向上させるために、施設の改善や一部区間の新設を集中的に行い、オリンピックの開会までにほとんどの事業を終えたものです。本年12月9日にクラッパムジャンクション⇔サリーキー間の新設路線が開業すると新たな環状線が形成されるため、地元では期待も高まっているとか。
ロンドンではこのほかにも、元の北ロンドン鉄道をロンドン交通局が引き継いだあとドックランドライトレール(DLR)に転用してきめ細かく駅を新設したり、エミレーツエアラインなどと呼ばれるロープウェイのような新交通を導入したりと、話題豊富です。これらがオリンピック後にどのように持続的に下町再生に効果を発揮しつづけられるか。注目していきたいと思います。