地域が連携し「住みたい都市」をプロデュースする

横浜で都市計画学会全国大会開催(11月8,9,10日)

住みたい都市

短中長期の滞在が可能な住みたい都市

2018年6月15日。「民泊新法」が施行されました。インバウンド需要に本格的に応えるためには、まだまだ課題がありそうです。 ここでは、どのような滞在期間でも「はい、どうぞ。楽しく滞在してくださいね。」と対応できる都市が「選ばれる都市 」ではないか、…

新しい都市計画システムの構築に向けて(1)

「新しい都市計画システムの研究」として行ってきた「近隣レベルの都市計画を統合する新たな都市計画システムの研究」がまとまりました。 今回は、近隣レベルの「まちづくりプラン」「まちづくりルール」「エリアマネジメント」などの成果を、どのようにした…

雪山の大景観と地域イメージ

昨年1月早朝、横浜の研究室から南アルプスらしき雪山(甲斐駒ケ岳など)が見えていることを発見しました。一般にこの時期の景観はうっすらと冠雪した丹沢山系の左手にひときわ高い白妙の富士というもので、皆が見ているこうした都市景観は、それぞれの地域、そ…

ロシアのゴーストタウン

ロンドンへの直行便がその上空を通過するシベリアの大地には、ロシア近代化を進めるための多くの単一機能都市があります。 BBCで本日放送された標記番組では、ロシアでは「12人に1人」「319都市」がゴーストタウン化で生活が危機に瀕しているとのこと。 羽田…

彦根と都市イノベーション

NHK大河ドラマの万千代(幼名虎松)がやがて井伊直政となり彦根を与えられた際、石田三成の居城だった佐和山城を壊して、西方約1キロの彦根山を中心に建設された城下町彦根。 天守閣築城400年を2007年に祝った城下町彦根では本年(2017年)、410年祭がおこなわれ…

地方創生の手がかりとなりそうな特徴ある都市はどこに?

昨日の毎日新聞に、野村総合研究所が実施した「都市の成長力ランキング」についての記事が掲載されていました。これはおもしろいと、原データにあたるべくいろいろトライしたのですが、さすがにデータそのものは出ていません。最大限正確な情報をもとに、こ…

世界の中産階級

近代都市計画、とりわけ「郊外化」の原動力となったのは、いわゆる“中産階級”の増加だったといわれています。少し前の記事「“太平洋の真珠”リマ再考」においても、そうした特徴のある市街地が形成されているのを確認しました。 最近、「格差拡大」や「中産階…

“太平洋の真珠”リマ再考

かつて“太平洋の真珠”“庭園の都市”と言われていたらしいリマ。 スペインが当初、メキシコシティとともに「副王」を置いたリマの印象が、訪れてみるととても良く、なぜそのように感じたかについて、印象の良かった5つの要素〜いずれもオープンスペースのつく…

ロンドンイノベーション(1) : London Overground

「ロンドンイノベーション」と題して、都市や都市計画の新しい姿を探ります。その1。London Overground。 ロンドンオリンピックがはじまった2012年7月25日に一度取り上げた「London Overground」(⇒関連記事)。今回久しぶりにロンドンを訪れて、最もイノベー…

「みうらからはじめる研究会」のfacebookを開設しました。

「みうらからはじめる研究会」のfacebookを開設しました。 https://www.facebook.com/miuraht/ これまで2回分の研究会(2016.11.3、2017.3.11)に寄せられたコメントなどもアップしています。 少しずつコンテンツを充実していく予定です。[関連記事] ・「みう…

アジスアベバ開墾(1) : “常春の”高原都市

明けましておめでとうございます。2017年です。 そろそろ21世紀後半に向けた新たなテーマの“開墾”にも取り組もうと、アフリカ連合の本部が置かれているアジスアベバから、5回の予定で、できる限りその未来を探ってみたいと思います。その都市像は(意外なこと…

GNHと都市計画(その2) [2017.5.15更新]

昨年、GNHをテーマとする博士課程のYさんとブータンに行き、「GNHと都市計画」を本ブログで報告しました[⇒関連記事]。 それから1年。研究成果が「ブータンの国民総幸福(GNH)政策の理念と計画化に関する研究」の形でまとまり11月の都市計画学会で発表します…

“みうらからはじめる”:地域コミュニティが主役となる学民連携事業

人口減少に悩まされる三浦半島の活性化に取り組もうと、神奈川県が進める「個性あふれる地域づくり事業」に応募したところ採択され、3つの研究室が合同でプロジェクトを進めています。(下記URL参照) http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p1044053.html 都市計画…

都市ブランド・イメージ調査(名古屋市が実施した8主要都市比較)

今朝、朝刊をパラパラめくっていると、かなり気になる記事が。名古屋市が実施しこの7月に公表した「都市ブランド・イメージ調査」に関するものです。(下記URL) http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/cmsfiles/contents/0000084/84816/chousakekka.pdf…

横須賀市都市計画マスタープラン(2016〜35年度)

一昨日、横須賀市のHPに改訂された『横須賀市都市計画マスタープラン』がアップされました。 https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4805/tokei/tosimasu/ttoshi.html 首都圏に位置するとはいえ人口減少が続く横須賀市のマスタープランでは「都市魅力で選ば…

WHERE WE WANT TO LIVE

先週スタートした大学院授業「市街地創造論」に関係しそうな、これからの都市にかかわっていくためのたいへん興味深い図書を1つ。 といっても本書は昨日紀伊国屋書店で“発見”したばかりで、まだ読み終わっていません。 RYAN GRAVEL著、St. Martin's Press、2…

SOCIAL URBANISM AND THE POLITICS OF VIOLENCE

コロンビアのメデジン市の都市計画をテーマにしている卒論生(Oさん)がいて、“Social Urbanism”という概念が最近気になるようになりました。もしかすると、21世紀の都市イノベーションを左右する重要な概念かもしれない。とはいえ、もしかするとたまたまメデ…

GNHと都市計画

「信号の無い」GNHの国ブータンは、この10年くらいで大きく変わりつつあります。その変化が最も大きくあらわれていると考えられる首都ティンプーを通して、「GNHと都市計画」という視点で考えてみます。(なお、Geley Norbu氏が書いているBlog(https://geleyn…

ドバイ開墾(8) : ドバイ/アブダビ大都市圏

これからしばらくの間、「ジュベル・アリ」という地名が情報発信されるはずです。現在のメトロの南の終点で、ドバイ万博2020の開催地もこの後背地。「ドバイ・サウス」という言い方や、「マクトゥーム国際空港」という固有名詞がより多く情報発信されるかも…

「London」とはどういうところか(『A+U』2015.5号/『BRUTUS』2015.3.15号)

「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ」。 先週発売になった『A+U』がロンドンを特集しています。72の建築を通して「21世紀に入り活発な建築活動が続くロンドンの近況と、その源流といえる19世紀から近代にかけての建築を紹介する」という企画ですが、な…

【研究ノート】豊かな縮減都市研究プロジェクト(2018.3.30更新)

「豊かな縮減都市」の研究を進めています。 日本では人口減少に伴い都市の縮減がはじまっていますが、「住みたい都市」に向かうためには、むしろ「縮減」などの動きを契機としてとらえ、近代化・都市化により犠牲にしてきた安全性、都市の魅力を再発掘する、…

シンポジウム「県民総力戦で創る事前復興計画」を開催します(3月10日午後)

あれから4年。地域実践教育研究センター主催のシンポジウムの開催のご案内です。 神奈川県の「大学発・政策提案制度」で採択された「県民総力戦で創る事前復興計画」の成果発表の機会となります。 http://www.webline.jp/info/chiki-ct.ynu.ac.jp/info_js/da…

ホイアンからダナンへ

2つ前の記事で堺を取り上げたばかりですが、偶然に、ホイアン(ベトナム)に来る機会を得ました。日本人商人たちの活躍の跡も少し残っていますが、徳川時代になると日本は鎖国政策で船は通わなくなり、その面影は薄れていきます。また、堺と同様、ホイアンの港…

Happy City

自動車に占拠され路上でのコミュニケーションがなくなってしまった街中、郊外化により人がまばらになってしまった街中を市民の手に取り戻すことがHappy Cityへの近道であり、それはこれまでのやり方に比べて安く早くできることを、世界中の先進事例を紹介し…

ツールド妻有(つまり)

昨年夏。越後妻有の中心地の1つ松代(まつだい)の「農舞台」に朝早く着くと、なにやらイベントの準備中。 車で人がやってきては何かを持ってくるので気になり、バンでやってきた方に聞いてみると、その日は「ツールド妻有」。ここは休憩スポット。一瞬、あの…

(映画)「南の島の大統領 沈みゆくモルディブ」

ソロモン諸島のタロ島の住民約800人全員が、地球温暖化による海面上昇でついに住めなくなり近くの島に移住する、とのニュースを見て、昨年日本で公開されたこのドキュメンタリーを思いだしました。 「大海の中に忽然とあらわれた都会」のように出てくるモル…

シンガポール

Worlding Citiesのモデルとされる(⇒下記「関連記事」)シンガポールに行ってきました。赤道直下に近く、「住みたい都市」づくりもたいへんと思われるなか、国民1人当りGDPは世界でもトップクラスです。いくつかの注目すべき特徴を、この観点からまとめてみま…

スバールバル諸島

地球上で一定以上の定住人口がある最北の諸島スバールバル。中心地は人口2000人のロングイェールビーン。地球儀でみると、北極点にかなり近いことがわかります。数年前より、「地球最北の街で人々はどうやって暮らしているのか?」「そもそもそんな寒く不便…

三島富嶽三十六景

美しい富士山の風景が市内のあちこちから見える三島市で、先日「富嶽三十六景」が発表されたと、市役所のYさんから聞かされました。 これはなかなかおもしろいと、さっそく検索してみると、観光協会のホームページに選定結果が。 (選定結果)http://www.mishi…

10の建物から読みとるデトロイトの物語

Town & Country Planningという雑誌の2014年1月号に、標記の興味深い解説文が掲載されました。 2013年7月に破たんしたデトロイト市の課題を、10の建物から構造的に読み解くもの。「住みたい都市」とは真逆の現実といえばそれまでですが、なかなか迫力のある…