住みたい都市

スタジオだより6

11月21日に、「街みちネット」の交流会・見学会が糸魚川で開催されます。糸魚川大火からの復興がテーマですが、交流会の冒頭で、「近年の市街地大火と復興」という小話(10分程度)を予定しています。メインは地元からのご講演なので、後半でおこなう議論の材…

日本企業の「テレワーク実施率」は再び上昇傾向か

9月17日の記事「ロンドン通勤者のオフィス回帰はとても遅れている」で、「純粋に経済活動面からみると(もっとオフィス回帰がすすむよう)なんとかすべきではないか」と引用元レポートが結論づけていることに対して、「広い意味での都市計画的観点からは、異な…

「オホーツクの流氷と自然を守る寄付条例」

「視界不良のため羽田空港に引き返すこともあるとの条件で」紋別に向け出発した飛行機は、紋別空港に近づくと雲の中。もしやダメかと思っていると、うっすらと地上が見えはじめ、無事着陸することができました。そのあとすぐに向かった「海洋交流館」のラー…

地域幸福度(well-being)の向上をめざす地域創生 (都市は進化する225)

昨晩、10年間の「地方創生」の成果について報告があったと各社が報道しました。そのもととなった資料はおそらく6月10日に開催された「デジタル田園都市国家構想実現会議(第16回)」の配布資料(⇒資料1)のうち、特に「資料3-2」を記者らが見て、各社の解釈でま…

『散歩哲学』

書きかけの「Urban Walk」が次第に増えてきて、現時点で、「Vision 2034 Tokyo」の中でも最初のパートを構成する重要項目になっています。なぜ「Urban Walk」がそれほど重要なのか? とりあえず今のところそうしているわけですが、先日、『散歩哲学』という新…

『見えがくれする都市』再読 : 「Vision 2034 Tokyo」の観点から (都市は進化する209)

「Vision 2034 Tokyo」の柱の1つUrban Walkの新テーマ「尾根を下る」「川辺を遡る」で、「川辺を遡る」のほうは少し手がかりが見えてきた感じがしているのに対して、「尾根を下る」のほうはどうしても説得力ある切り口のようなものが見えてきません。 そこで…

【Urban Walk】(川辺を遡る)竹芝から渋谷原宿まで (都市は進化する199) [2024.6.25更新]

新しいUrban Walkを本日スタートします。「Vision 2034 Tokyo」の最初の部分を構成します。1つ前の「 (尾根を下る)新宿御苑から竹芝まで」とペアになります。Urban Walkの目的・目標は(尾根を下る)と同じですが、目撃することになる対象の「見方」が対になり…

【Urban Walk】(尾根を下る)新宿御苑から竹芝まで (都市は進化する198) [2024.7.15更新]

新しいUrban Walkを本日スタートします。 「Vision 2034 Tokyo」の最初の部分を構成します。 Tokyoは、武蔵野台地の突端に江戸城が開発・建設され、甲州街道-新宿御苑(北)-半蔵門を結ぶ尾根が都市の「背骨」のようになって、そこから「小骨」がクラスター…

『都市と緑の人類史』(都市は進化する197)

明けましておめでとうございます。本年も一年間、どうぞよろしくお願いします。 2024年の第一話は、今、都市が向かいつつある新しい方向について。 「日経サイエンス」の2024年2月号の書評欄(正確にはサイエンスライター「森山和道の読書日記」)にこの本が取…

Urban Walk「尾根を下る」「川辺を遡る」(構想) (都市は進化する193)

(仮) Urban Walk Map 1つ前の「増上寺と蝋燭能」のなかで、海から増上寺→東京タワー→麻布台ヒルズというつながりを書いてみて、その先はどのようにつながるのかと地図を見ていると、→東京ミッドタウン→神宮外苑→国立競技場→新宿御苑とつながり、それらは尾根…

「路地リノベーションの無限の可能性」

先日の「街みちネット」の会議で、「全国路地サミット2023 in京都」から戻ったK氏から、標記サブタイトルのついた記事が配布されました。森重幸子先生が『京都だより』(京都府建築士会発行)2022.4号に寄稿された記事(バックナンバーはダウンロード可)で、12…

都市探訪226 共有遺産

共有遺産・世界の人が訪れる神宮外苑 🔖検索 「外苑」 本記事を「【編集ノート】Vision 2034 Tokyo」(Urban Parks and Gardens)に追加しました。

NY Timesが「52 Places to Go in 2023」第2位に選んだ盛岡に行ってきました

盛岡にて。 私 : 「最近、盛岡で何かありました?」運転手A : 「ニューヨークタイムズで行くべき都市の第2位になったんだょ!」 翌日。 私 : 「最近、盛岡で何か変わったことありました?」運転手B : 「アメリカの新聞で行くべき都市の第2位になったんだ。人情…

「密集市街地における小規模空地の整備効果に関する研究」

「木造密集市街地」も徐々に防災性能や住環境水準が上がり、そろそろ「これからどのような市街地をめざすの?」という社会ニーズにこたえるべきフェーズに入ってきました。たとえば東京都では『都市づくりのグランドデザイン(2017)』において「木造住宅密集…

「東京のアフォーダブル住宅問題 : 過去・現在・未来」

本日、『都市計画』365号が送られてきました。「都市空間のアフォーダビリティーを問う」という特集で、「東京のアフォーダブル住宅問題 : 過去・現在・未来」という論考を掲載していただきました。 1990年代初頭のバブル期には東京でも「アフォーダブル住宅…

シンポジウム「これからの密集市街地のまちづくり」が開催されます(10月20日)

「街みちネット」が主催するシンポジウムが2023年10月20日の午後開催されます(=第31回見学・交流会)。(⇒資料1へ) 本年6月に開催された第30回見学・交流会にはオンラインも含め多数の参加があり、近年開園した東池袋の「イケ・サンパーク」も含めた東池袋地区…

ウォーカブルシティ三島 (都市は進化する167)

昨日、「三島市地域公共交通網形成協議会(次回より公共交通協議会)」に出席した帰り道、三島駅北口直近に「葉山珈琲 with さのびアートスペース店」という独特の雰囲気のある店が目に留まり(以前はなかったと思う)、入ってみるといろいろな発見がありました(…

国家戦略特区の都市再生プロジェクト(東京都)が50件を超えました (都市は進化する166)

6月19日に開催された区域会議(合同)で2件の都市再生プロジェクトが提案され(東京都分)、これで51件となりました[⇒資料]。 資料の1頁目をみると、諸プロジェクトのおよその分布がわかります。51件を区別に集計して多い順に並べてみます。 港区 19中央区 11千…

【Urban Walk】(丘の辺の道) 愛宕山から御殿山まで [2023.12.11更新]

奈良の「山の辺の道」に魅せられて構成する「Urban Walk」第二弾。「丘の辺の道」。 「海の辺の道」とペアになり「Vision 2034 Tokyo」の中に組み込みます。 Urban Parks and Gardensの一部を取り込みながら、特徴ある地形の間を縫い、さまざまな風景に出会…

【Urban Walk】(海の辺の道) 浜離宮から天王洲まで [2023.10.24更新]

奈良盆地の「山の辺の道」をこの春歩き、都鄙境を縫うように連なり都市の生活文化・歴史・自然を統合するその道の魅力に引き込まれました。 「Vision 2034 Tokyo」にも入れられないだろうかと。 そこで1つめが「海の辺の道」。 空海陸3つの「ゲートウェイ」…

日比谷公園2033

「やおん」で知られる日比谷公園野外音楽堂が100周年を迎えたということで、記念事業を行っています。昨日行われたスプリングコンサート「野音 de オーケストラ」では小池東京都知事も登場。関東大震災の直前、1923年7月に誕生したこの音楽堂の歴史が語られ…

都市探訪171 緑力百%

緑力百%・赤坂御用地を望むカフェ(草月会館) 🔖検索 「眺望」 本記事を「【編集ノート】Vision 2034 Tokyo」に追加しました。

3日後に相鉄東急直通線開業を控えて『流山がすごい』を読む

2023年3月18日に相鉄東急直通線が開業します。郊外に向かう東急東横線が日吉駅で分岐して新横浜駅に乗り入れ、そのまま相鉄線となり羽沢横浜国大駅に合流。ここからさらに郊外に向かうため、東京都心部からみると新たな方面に向かう新線が開業した感じになり…

「本町地区防災都市グランドデザイン」(渋谷区)の2回目の報告会の話 (「関東大震災から100年」の2023年に(その2))

新年度(令和3年度)から実施段階に入った「本町地区防災都市グランドデザイン」は、防災性の向上(=ボトムアップ)と地域の魅力向上(=バリューアップ)を同時に達成しようとする計画で、以下の4つの特徴をもつと以前の記事で紹介しました。 「1)拡幅整備路線を位…

Vision 2034 Tokyo [2024.12.2更新]

このところ東京では多くのプロジェクトが進行中ですが、これらはおよそ2030年代の中頃までに完了します。このページでは、今、具体的に動いている諸事業が完成したときにどのようになっているか、なってほしいか、それを逆算したときどのようなビジョンをも…

『「美食地質学」入門 和食と日本列島の素敵な関係』

観光立国の基本要素である「気候」「自然」「文化」「食事」のすべてが潜在力としてあると、日本の魅力を高く評価した『新・観光立国論』(⇒関連記事)。 その「食事」や「食事文化」を、「自然」や「気候」、さらにはその根底にある日本列島そのものの地球物…

100万人、10万人、1万人、1000人、100人、10人未満

今朝の日経新聞の1面に大きく、国土交通省の支援策が「鉄道・バス広域連携を支援 地方路線、複数年で補助」のタイトルで紹介されています。コロナ禍でガクッと乗車人員が減り、その背景にある人口減少は次第に加速しつつあり、根本的な地域課題解決を迫られ…

都市探訪125 双葉未来

双葉未来・駅直近の住宅街が10月より入居開始 🔖検索 「東日本大震災」「常磐線」 この記事をもちまして「【統合ファイル】東日本大震災」を完結します。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/20120305/1330943180

「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」

本日、「羽田空港のこれから」(2022年秋号)が郵便受けに配布されていました。第5回「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」の結果の概要を示したもので、いつもは(おそらくパッと見ただけで)そのまま資源ゴミになっていたと思われるそのチラシに、…

東京圏への人口移動はコロナ後にどうなっているか? (2019.8~2022.7)

2022年7月分の「住民基本台帳人口移動報告」が本日(8月30日)発表されました。 毎月ほぼ1か月遅れで発表されているので、「7月」というのは意味がありませんが、「新型コロナの影響」を確認するべく、3年分さかのぼって、東京圏(1都3県)に絞って表をつくって…