災害に備える

ポスト・コロナ社会の新ビジョン【2020.5.19更新】

「緊急事態宣言」の扱いにも変化がみられ、「新しい生活様式」のような対症療法も、そのうち忘れられて「日常」が戻ってくるのかもしれません。 けれども2020年2月頃から経験した(している)新型コロナウイルスの経験は、これからの都市を考えるうえで重大な…

『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』

4月14日の日経朝刊「Opinion」欄。「技術革新は家でも起きる」との微妙なタイトルとなっているこのコラムの主旨は、最後のパラグラフ「災厄からは巨大産業が生まれることも多い。世界で始まった壮大なテレワーク革命に日本の企業社会も加わり、「家からの技…

「3密」と都市計画

コロナウイルスの蔓延を防止するために「3密」を避けること。これは、都市そのものの特性を(一時的に)否定することでもあります。都市の存在そのものが脅かされている感覚が恐怖感(と同時に悔しさやもどかしさ)を増幅します。 けれども都市に人口が集中し都…

エール:「検証『2050 日本復活』」を2020年に検証する

今週スタートしたNHK朝ドラ「エール」。「あなたの音楽にどれだけ勇気づけられたことか」との長崎の方の言葉に主人公が励まされるシーンに、9月まで続くこのドラマのエッセンスが詰まっていました。(解説:主人公は、1964年オリンピック開会式用に作曲した音…

カオスに立ち向かうために : 『レジリエンス あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か』再読

2020年3月31日朝。 やられっぱなしではなく、「撲滅してやる」のような一本調子でもなく、具体的かつ現実的な方法はないだろうか。過去にすがるだけでなく、未来志向で希望のもてる、自分たちの力を最大限活かせるような道筋。 昨日、遠隔ゼミや遠隔授業など…

羽田空港アクセス線と羽田空港第五滑走路

2020年3月31日をもって、京浜急行品川駅下にある「京浜ストア」および「品達(複数のラーメン店等がモールとなっている部分)」が閉店します。「品川フィールド(その3)」で6)番としている「京浜急行連続立体化事業(特に品川駅部分平面化事業)」がスタートする…

「沈みゆく首都」

沈みゆく首都? BBCの再放送のこのタイトルを見たとき、ヴェネチア?(首都じゃないなぁ、、)、モルディブ?(ここは国ごと沈みゆく問題、、(⇒関連記事))、じゃあ、どこ? 番組がはじまり、写しだされたのはジャカルタでした。世界一沈下スピードが早い都市と…

『大災害の時代 未来の国難に備えて』

五百旗頭真著、毎日新聞出版、2016.6.30刊。 1995年の阪神・淡路大震災以降、日本列島は大震災の時代に入ったとの視点に立ち、「安定した認識の視座を得るには。三脚がほしい。少なくとも三つの主要なケースを視界に収め、全体的な認識を得る必要がある」(p9…

『氷川丸ものがたり』(建造⇒貨客船⇒病院船⇒引揚船⇒貨客船⇒引退)

「グローバル化が進むこの時代。日々の生活の隅々に世界がかかわっています。都市は直接そうしたグローバルな動きを反映し、また厳しい競争にもさらされています」という本ブログ案内(「Welcome page」)の通り、今回の事態で横浜は海外と接する「水際」とな…

「(東京都)防災都市づくり推進計画の基本方針の改定案」のパブコメがはじまりました

東京都の防災都市づくりに関する計画は「基本方針」とそれにもとづく「整備プログラム」から構成されます。1月16日からはじまったパブコメは、これらのうち「基本方針」の改定案に対して意見を求めるものとなっています(2月17日まで)。 https://www.toshisei…

2020.3.14JRダイヤ改正と常磐線復旧と復興

2020年。2020年代のスタートです。 まだ正式な発表になっていないようですが、2020年3月14日JRダイヤ改正に合わせて、常磐線浪江‐富岡間約21キロが復旧見込みです。この区間には北から双葉駅(双葉町)、大野駅(大熊町)、夜ノ森駅(富岡町)の3駅があり、双葉駅…

「(渋谷)本町地区防災都市づくりグランドデザイン」の策定検討会がはじまりました

先日、「(渋谷)本町地区防災都市づくりグランドデザイン」の策定検討会(第1回)が開催されました。渋谷区において、 「本町地区の防災まちづくりとして、これまで取り組んできた木造住宅密集地域における事業や防災街区地区計画によるまちづくりに加えて、環…

都市探訪2 国道陥没

国道陥没・鎌倉稲村ケ崎

三島スカイウォーク

「日本一の400メートルの大吊り橋」が完成してからもうすぐ4年。 よく行く三島では計画段階から話題にのぼり、できた直後は「結構にぎわっている」「すごいらしい」との噂も絶えず、しばらくすると「赤字路線で困っていたバス路線に乗りきれないらしい」など…

「密集市街地のこれからのビジョンと整備の方向」(『区画整理』2019.7号)

『区画整理』という雑誌の7月号に、密集市街地の地域価値向上をめざして論点を整理した「密集市街地のこれからのビジョンと整備の方向」が掲載されました。

NHKスペシャル「豪雨災害からどう命を守るのか、最前線からの報告」(6月30日夜)

昨年12月、JR伯備線に乗って倉敷駅を出たあと、しばらくの間、まだ災害の爪痕の残るまちの様子が間近に見えました(被災後5.5か月)。伊勢湾台風の前年に生まれた私は、よく親からそのときの大変さを聞かされたものです(私には記憶がないのですが、、)。 当番…

災害に備える

地震が続いています。 昨日、密集市街地の整備の新たな方向についての原稿ができ編集の方に送ったあとグラッときました。正確にいうと、ゆっくりと揺れるような感じです。最近、東京の、まだ解消していない木密地域のまちづくりにかかわることになったところ…

八戸からいわきまで・2018春(2)

2018年4月1日、嵩上げされた新市街地に、「JR陸前高田駅」がオープンしました。被災した場所から内陸寄りに移動しています。ちいさな駅舎は前駅のイメージを引き継ぐもので、窓口も設けられています。駅前広場はこれから工事が行われ(今は場所だけとられてい…

八戸からいわきまで・2018春(1) [=「浜通り地域の復興の現状(その6)」]

東日本大震災から7年。 最も困難な課題からの再生を模索している2つの課題に絞り、2020年頃までのプロセスを想像します。1つは原発被害からの復興。2つめが、大規模盛土を伴う復興。まず、1つめの課題から。「避難指示解除」から1年が経過した町民の「帰還率…

(講演)「変わる密集市街地整備」

あけましておめでとうございます。 本日お届けするのは、2017年11月に開催された「密集市街地再生フォーラム2017」の報告です。 http://www.ur-net.go.jp/missyu-saisei/ この中で「変わる密集市街地整備」と題する基調講演の機会をいただきました。その概要…

木密地域不燃化10年プロジェクト(その6)

9月に木密地域のあり方について話す機会ができ、最近の動向や文脈の変化、オリンピック後も含めた将来ビジョンや新たな課題などを考えようと、さっそく先週末、まずは、これまで歩いたことがなかった台東区N地区と江東区K地区へ行ってきました。今回のテーマ…

「科学だけで決められない問題の啓蒙について」(UP2016.5号、泊次郎著)

この1年ほどの間に出版された『南海トラフ地震』(岩波新書2016)、『首都直下地震』(同)、『富士山大噴火』(徳間書店2015)をとりあげながら、「科学だけで決められない問題」への専門家の向き合い方について考察したこの書評が気になりとりあえず積んでおいた…

熊本地震調査報告会が開催されます(6月20日午後)

熊本地震から本日で2か月。その調査報告会が横浜国立大学で開催されます。■日時 2016年6月20日(月) 14時〜17時 ■場所 横浜国立大学教育文化ホール 大集会室 ■内容 ・今回の地震と揺れについて ・インフラおよび家屋・ビル等の被災状況について ・生活への様…

八戸からいわきまで・2016春(その3) [=「浜通り地域の復興の現状(その5)」]

2013.8.28の「八戸からいわきまで」において第四の区域とした原発被災区域が今回(その3)のテーマです。テーマに入る前に、東京電力管内発電所リストをもとに、「3.11」前後の電力需給を比較します。ごくごく大雑把にみると、「3.11」の前に6000万キロワット…

八戸からいわきまで・2016春(その2)

2013年8月の「八戸からいわきまで」では、公共交通の復旧・復興を軸に、4つの地域に分けて課題をとらえました。第一が三陸鉄道区間。第二がJR山田線、大船渡線、気仙沼線沿線、第三が復興まちづくり事業と合わせた仙台大都市圏の各エリアの復興、第四が原発…

鎌倉市津波シミュレーション動画が公開されました

昨日、鎌倉市HPに、震災後「8分」で到達すると想定される大津波のシミュレーション動画がアップされました。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/tunamisim2804.html 15分弱の内容で、最初の5分で津波のメカニズムや関東大震災時の鎌倉の津…

八戸からいわきまで・2016春(その1)

本ブログで「はじめて復興地域全体をとらえた」のが2013年8月。被災から2年半後の様子です。この春、「3.11」から5年となるのを機に、都市計画の立場から再度、復興地域全体をとらえ、復興の現状を確認します。 前回の「八戸からいわきまで」では、公共交通…

神奈川県に発生する可能性のある地震被害の見直し結果

昨日神奈川県から、県内に発生する可能性のある11地震の被害想定見直し結果が発表されました。 http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5151/p15579.htmlこうした成果については近年次第に情報量が多くなってきていますが、「一定の発生可能性があると想定」「発…

シンポジウム「県民総力戦で創る事前復興計画」を開催します(3月10日午後)

あれから4年。地域実践教育研究センター主催のシンポジウムの開催のご案内です。 神奈川県の「大学発・政策提案制度」で採択された「県民総力戦で創る事前復興計画」の成果発表の機会となります。 http://www.webline.jp/info/chiki-ct.ynu.ac.jp/info_js/da…

阪神・淡路大震災の復興をめぐる集中討議と神戸宣言(1996)

住総研(一般財団法人住総研)が過去40年間の「住総研研究論文集」収録論文PDFを公開したとの報を受け、これだけはやっておかねばと思い、1996年度に研究助成をいただいて行った「阪神・淡路大震災の復興をめぐる集中討議と提案−まちづくりとすまいづくりの連…