地域が連携し「住みたい都市」をプロデュースする

「都市イノベーション・next」(全100話)スタート

『菜の花の沖』から読み取る函館・北海道開発史(北海道イノベーション(その3))

T君(卒業生の1人)の北海道「移住」を祝して(?)「北海道イノベーション」シリーズをはじめます。(その1)(その2)はさかのぼって加えます(下記)。今回は(その3)。 『菜の花の沖』(司馬遼太郎の歴史小説)の描く、18世紀終盤から19世紀序盤にかけての「蝦夷地」と…

『藩とは何か 「江戸の泰平」はいかに誕生したか』

タイトルから受けるイメージはあまり都市イノベーション的ではありませんが、「これぞ日本の都市が国土レベルの配置とネットワークを伴って誕生した都市イノベーションそのもの」といえそうな重要な書。 藤田達生著、中公新書2552、2019.7.25刊。著者の専門…

「地域価値を高める都市計画」

明日(8月22日)、全国地区計画推進協議会総会で標記のタイトルで話をします。「都市計画」の要素1つ1つは中立的・技術的な道具にすぎませんが、「こういう都市をめざそう」という意識のもとにそれら道具を使うと、その都市らしい、他にない価値の増進ができる…

「美の委員会」中間レポートが話題になっています

最近届いた雑誌Planning2019.7.19号をペラペラめくっていると、最初の大きな記事の見出しの「beauty commission’s」という文字が目に留まりました。都市計画の雑誌に「beauty」という文字を見るのも新鮮な(かなり久しぶりな)感じがあるのと、さらにその「bea…

コロンブスより約500年前にアメリカ大陸に上陸するも<発見>には至らず(『図説・大西洋の歴史』(その1))

日本からさまざまな国に出かけていき、いろいろなことがわかってくる。ヨーロッパのこともアフリカのこともアメリカのことも。けれどもどうしても自分の中で埋められない場所がある。それは、「日本からさまざまな国に出かけていき」ではどうしても埋められ…

「密集市街地のこれからのビジョンと整備の方向」(『区画整理』2019.7号)

『区画整理』という雑誌の7月号に、密集市街地の地域価値向上をめざして論点を整理した「密集市街地のこれからのビジョンと整備の方向」が掲載されました。

『ハピネス・カーブ 人生は50代で必ず好転する』

2019年7月21日の毎日新聞書評で本書を知りました。ジョナサン・ラウシュ著(多賀谷正子訳、田所昌幸解説)、CCCメディアハウス、2019.6.21刊。 原題はそのままですが、副題は「Why Life Gets Better After 50」なので、日本語の副題は微妙に異なったイメージと…

日本開国と太平洋航路(横浜居留地と都市イノベーション(その3))

2つ前の「アメリカは一日にして成らず」に関連して。 今週火曜日に1コマ担当した、とある研修の場にサントドミンゴ(ドミニカ共和国)からの研修生が含まれていました。まだ行ったことのないカリブのこの都市に興味をもち、あとで調べてみると、この都市こそが…

アソビル(横浜駅東口)

また来てしまいました。アソビル。 おとといの、とあるOB/OG会の二次会で来たばかりてす。今、「来た」と書いてしまいました。おととい来たのは地下の別の施設だったので、今日は地下のフード横丁みたいなところ。上の方にもいろいろありそうなので、また来…

アメリカは一日にして成らず(アメリカの開拓・都市計画500年史)

1776年7日4日はアメリカ独立の日(⇒関連記事1)。それにちなんで、1492年にコロンブスがアメリカ大陸を「発見」してから21世紀に入るまでの500年を、「都市イノベーション・next」的にまとめます。 1492年から115年後の1607年に、北米植民地開拓のため、ロンド…

9月22日に「ニュータウン人・縁卓会議in港北ニュータウン」が開催されます

縁卓会議0922ポスター 2006年に多摩ニュータウンではじまった「ニュータウン人・縁卓会議」が、本年、港北ニュータウンで開催されます。それぞれのニュータウンの課題に取り組むNPOなどが自発的に集まり情報交換するもので、午前のエクスカーションのあと、…

『これからの郊外のあり方とその実現方策に関する研究』報告書が刷り上がりました。

横浜市の郊外を対象とした調査研究報告書です。 第一章 新たな郊外像の概念的検討 第二章 農を含む郊外住宅地の将来ビジョン模索(ケーススタディ) 第三章 戸建専用住宅地区の利便性向上と農地の可能性(二低専の効果も含むケーススタディ) 第四章 郊外のこれ…

「【公開講座】横浜防火帯建築を読み解く」がシリーズで展開中

横浜の中心市街地を特徴づける防火建築帯を継続的に研究している藤岡先生が、横浜国大公開講座でもそれをテーマに議論を展開中です。 第1回は6月に終わってしまいましたが、次の第2回は7月17日。以後、9月、10月、11月と各回テーマを設けて議論が展開。まさ…

NHKスペシャル「豪雨災害からどう命を守るのか、最前線からの報告」(6月30日夜)

昨年12月、JR伯備線に乗って倉敷駅を出たあと、しばらくの間、まだ災害の爪痕の残るまちの様子が間近に見えました(被災後5.5か月)。伊勢湾台風の前年に生まれた私は、よく親からそのときの大変さを聞かされたものです(私には記憶がないのですが、、)。 当番…

新シリーズ「都市イノベーション・next」をはじめます。

7月。 最後の「都市イノベーション」シリーズとなる「都市イノベーション・next」をはじめます。 [参考] これまでの4つの「都市イノベーション」シリーズについては、右帯「リンク」の「【コンセプトノート】都市イノベーション」で。

『レオナルド・ダ・ヴィンチ(上)(下)』

「都市イノベーションworld」第100話。 ウォルター・アイザックソン著(土方奈美訳)、文藝春秋2019.3,30刊。 7200ページの自筆メモを頼りにレオナルド・ダ・ヴィンチに迫る新スタイルの伝記。その描写を通して、ダ・ヴィンチの何がイノベーションの源泉だった…

イノベーションの源泉

「都市イノベーションworld」第99話。 イノベーションは何によって起こるか? 2017年3月18日に作成した「イノベーションの源泉」というページは、以下の5つの観点から本ブログ内関連記事を整理したものでした。 ■人的資本とイノベーション ■科学技術とイノベ…

都市計画の進化は何によって起こるか?

「都市イノベーションworld」も第98話。今回も含め、あと3回となりました。 そこで、最後の3回を関連づけて書きます。今から98,99話を書きますが、最後の第100話は歴史上の特定の人物の話。少し間が空きます。 第98話が標題の「都市計画の進化は何によって起…

2019年11月(8~10日)に横浜で都市計画学会全国大会が開催されます。

昨年度から「大会」化された都市計画学会が横浜にやってきます。「大会」化というのは、単なる学術発表会ではなく、開催地の特色を出しながら、実務家やまちづくりにかかわる市民なども参加・参画できる新しい形のイベント(をめざすもの)。 昨晩もそのような…

災害に備える

地震が続いています。 昨日、密集市街地の整備の新たな方向についての原稿ができ編集の方に送ったあとグラッときました。正確にいうと、ゆっくりと揺れるような感じです。最近、東京の、まだ解消していない木密地域のまちづくりにかかわることになったところ…

3つの近隣計画で同時に全市をカバーしたTORBAY

本日昼に手にした雑誌『Planning』2019.5.24号をペラペラめくっていると、最終ページ(p32)に「Torbay adopts total plan coverage」の文字が。「Torbayってどこ?」と読み進めると、「Torquay」を含む3つの近隣計画が同時に、この5月2日にレファレンダムを通…

『(NHKスペシャル)地下に眠る皇帝の野望』×『(映画)キングダム』×『(新書)始皇帝 中華統一の思想』

記事タイトルの3つのコンテンツをa,b,cと省略し、都市イノベーションworld的に書きます。aは2015放送。bは2019.4公開。cは2019.4集英社新書。 西でローマ帝国が崩壊したあとも、中国では秦の始皇帝がシステムとして確立した大国の近代的運営方法が基本的には…

『ローマは一日にして成らず』

どの都市にも「最初」があるはず。では、ローマの最初はどうだったか。なぜ「そこ」にローマができたのか。なぜローマは「成った」のか。どのように成ったのか? 本書は、大作『ローマ人の物語』全15巻のうち第1巻にあたる部分で、文庫本では43冊の1,2冊目。…

『ローマ亡き後の地中海世界』+『十字軍物語』+『コンスタンティノープルの陥落』

476年に西ローマ帝国が崩壊したあとの、地中海を中心とする当時のヨーロッパ/オリエント世界の、キリスト教/イスラム教勢力の攻防をめぐる歴史ストーリー。1453年にコンスタンティノープルが陥落するまでの約1000年が描かれます。塩野七生著。いずれも文庫本…

「万華鏡都市東京」(伊藤滋先生講演)

昨日東京で開催された都市計画法・建築基準法制定100周年記念行事での伊藤滋先生の約1時間の講演。配られたのは月刊『近代建築』2019年2月~5月号に掲載された記事の抜き刷りで18頁。タイトルを正確に書くと、「つくろう東京2040+ 万華鏡都市東京 ~東京のこ…

「三笠ビル商店街における共同建築形態とその実現・継承に関する研究」

まだ「再開発」制度が胎動期にあった時代に建てられた、独特な形態でにぎわっている横須賀の「三笠ビル」の研究(I君の修士論文成果)が『都市計画報告』にアップされました。 [都市計画報告のページ] https://www.cpij.or.jp/com/ac/report/2019.html [直接pd…

本日再開

Hatana Blogに引っ越ししてきました。 本日再開です。 引き続きよろしくお願いします。

アイ・ハヌム : もう1つのアレクサンドリア

アレクサンダー大王の東征(紀元前334-323)でギリシャ文化が東方世界にもたらされた際、各地に軍事拠点としての都市「アレクサンドリア」が多数つくられた。けれども今となってはどこにそれらがあったのかわからなくなってしまった。エジプトのアレクサンドリ…

「地域連携推進機構シンポジウム2018」が開催されます(2月15日(金)午後)

昨年度に続き、2018年度のシンポジウムが開催されます。 メインテーマは「ヨコハマ・神奈川地域の潜在力を活かした地域連携を探る」。 さまざまな角度から、これまでの取り組みの全体像を知るとともにこれからのあり方を探ります。 詳細は以下のURLで。 http…

ロンドンにおける近隣計画の最新動向(7):Ham and Petersham近隣計画(2018-2033)

「リッチモンド区の都市計画の中での近隣計画の文脈も含めて興味が湧くところです」とした、当区最初の近隣計画です。今、「当区最初の」としましたが、見たところ、後に続くものはありません。なぜHam and Petershamは近隣計画を策定したのか、なぜ他の近隣…