京都非公開文化財特別公開オンディマンド

新型コロナとはかなりの長期間うまく付き合っていかないといけないなあ、と朝刊をめくっていると、「京都非公開文化財特別公開オンディマンド」を紹介する小さな欄が目に留まりました。「しばらく行けそうもないから、バーチャルで行ってみるか!」と、さっそく申し込むと、3つの寺社の非公開文化財をご住職自ら特別に解説する動画アドレスが送られてきました。

 

後で調べてみると、4月1日からスタートした「京都非公開文化財特別公開」ですが、「まん延防止等重点措置」のため4月12日から5月5日まで公開中止に。その公開中止となりリアルでは見られない非公開文化財をこうして手に取るように見ている。そしてご住職たちは最後に、それぞれに、このコロナ禍を乗り超えようとするメッセージを発していました。いつかまた訪れてくださいね、との言葉も添えて。

 

きっと、特別公開が中止になってしまった側もガッカリでしょう。けれどもバーチャルでもこうして観てみると、いろいろな発見がありました。それぞれのご住職の話もけっこうよかったです。

ますます不透明さがただよう中、「地域連携」も「旅」も「イベント」も、工夫の余地は無限にありそうです。また、人間の側の「京都に行ってきた」「京都は良かった」というときの認識や記憶・感慨がどのようにもたらされるかについてもいろいろな可能性がありそうです。

 

最後に。この「非公開文化財特別公開オンディマンド」に参加すると、あとで特別なグッズが送られてくるとのこと。そして「収入の一部は各寺の文化財保護に使われます」。

 

 

 本記事を「ポスト・コロナ社会の新ビジョン」に追加しました。

https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2020/05/05/121753