ウォーカブルシティ三島 (都市は進化する167)

昨日、「三島市地域公共交通網形成協議会(次回より公共交通協議会)」に出席した帰り道、三島駅北口直近に「葉山珈琲 with さのびアートスペース店」という独特の雰囲気のある店が目に留まり(以前はなかったと思う)、入ってみるといろいろな発見がありました(聞いてみると2023.5.11open。以前は歯医者だったらしい)。本日はこの方面の話ではないのでいずれチャンスがあれば話題にしたいと思いますが、地方都市において、カフェ+アートスペースというレアな切り口に、「また1店、ウォーカブルシティ三島的な店舗が加わった」とうれしく思いました。

今から30年ほど前、「三島市中心市街地整備基本計画策定調査(報告書1994)」にかかわって以来、市民活動のさかんなこの町で、都市がウォーカブルになっていくプロセスをずっと見てきたこともあり、最近では、せせらぎのまわりにも電線地中化後の街路沿いにも、(すぐにというわけではないがしばらくすると)ポツポツと新たな変化が生まれていることを観察しています。その「変化」につながる要因についてはまだミクロには検証していませんが、見つけるたびに少し話を聞いてみたり、お隣も含めた周囲をキョロキョロ見てみたりしています。

三島の町はとてもウォーカブルです。

「公共交通」について少し考えると、何か、「私的交通」と「公共交通」の2つがあるかのような用語ですが、「ウォーカブル」的観点でみれば、むしろ歩いてみようとの動機づけのほうが重要そうで、さらにそのとき「交通」というと大げさですが人々の「動作」や「移動」とその人が感じる「効用」の関係をつぶさにみるなかで、「効用」を高めている要因や妨げている要因を考え、もし「動作」や「移動」に関連して何か妨げている要因があれば取り除くべく努め、プラスに働いている要因があれば維持・促進する、というのが基本ではないかと思うところです。

 

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