新シリーズ「住みたい都市」をスタートします

本ブログの最重要かつ最難関テーマ「住みたい都市」について少しずつ考えていきます。何か先の方に答えを用意しているわけではなく、むしろこれからの包括的な研究テーマと考えています。その出発点は、2009年2月に発表された「Happiness and Quality of City Life」という論文(International Planning Studies,14(1),25-64)。世界の10都市の生活の質を8つの観点(21の要素)から各都市居住者に評価してもらったうえ、その評価結果が、居住者の「幸せ」や「誇り」にどう関わっているかを定量的に分析した論文です。この論文の紹介からはじめて、少しずつ「住みたい都市」について考えてみたいと思います。