「幸福度」「誇り」とquality of city lifeとの関係

世界10都市の居住者1000人ずつにアンケートした「Happiness and Quality of City Life」調査ですが、主観評価がユニークとはいえ、単に10都市をランクづけしただけではあまり新しいものとはいえません。しかし、この調査は次に、「幸福度」や「誇り」とquality of city lifeとはどう関係しているのかと迫っていきます。
「幸福度」は「How happy are you now?」との質問を5段階で、「誇り」は「How proud are you of resideing in the city?」との質問をやはり5段階で問い、それらと「quality of city life」の8要素との関係を分析しています。(健康状態などのバイアスがかからないよう補正。)
その結果、「幸福度」も「誇り」も、economyやlack of pollutionには関係なさそうなことがわかりました。
「幸福度」はcommunity lifeに最も影響を受け、次いでliving conditionsが、すぐあとにwelfareとcultureが続くことがわかりました。(safetyやadministrationには影響を受けない)
これに対して「誇り」は群を抜いてcultureに強く影響を受けること、living conditionsやwelfareにも影響を受けること、少し間をおいてCommunity lifeやadministrationに、弱いながらsafetyにもいくらか影響を受けることがわかりました。
「住みたい都市」とは幸福感を味わえる都市なのか、住んでいて誇りに思える都市なのか。