災害復興・地域再生の新たなしくみ【☆ブログ内記事のリンクファイル。2016.5.17更新】

個別の単発的なプロジェクトではなく、地域が主体となった「災害復興・地域再生の新たなしくみ」のようなものが少しずつ見えてきました。
そこで、「災害復興・地域再生の新たなしくみ」と思われる事例を、「東日本大震災」というカテゴリーにとらわれず横断的にリンクできるファイル(=☆リンクファイル)をつくることにしました。
いずれも進行過程にあるものばかりです。情報としても体系的ではありません。歴史の中にも事例を見出しながら、少しずつ進化していければと思います。

(1)基本テーマ
「災害復興・地域再生の新たなしくみ」(参考文献『災害復興・地域再生公社論』)

(2)これまでの事例
(2)-1 本ブログの記事にしている事例
組織の基本形態・事業内容に注目しています。仮に名称もつけてみます。
南三陸町馬場中山集落 【コミュニティ主導型】
コミュニティの最小単位である集落ベースの開かれた関係づくりとプロジェクト推進
コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会 【プラットフォーム型】
中心市街地の特定区域における事業化と協議会の場を通したマネジメント
オガール紫波 【開発公社型】
町が100%出資した株式会社による新駅周辺の官民パートナーシップまちづくり
東松島みらいとし機構 【マネジメント型】
市・商工会議所・福祉協議会を横断・連携して新事業を生み出しマネジメントする。環境未来都市の計画書(2012.5)で「震災復興事業および環境未来都市関連事業を総合的、統合的にマネジメントする組織と明記していた(当時の名称案は「東松島市復興推進機構」)
南相馬市植物工場推進プロジェクト 【特定事業推進型】
植物工場の事業化を通して循環型の新しい環境未来都市づくりへつなげる

(2)-2 その他の事例
南三陸福興まちづくり機構:組織形態は東松島みらいとし機構【マネジメント型】に近いと思われます。HPに直接リンク。
復興まちづくり大槌株式会社:2013.3.1に設立され、2013.3.11にはHPも公開されました。facebookも会社設立前から公開されています。
【マネジメント型】に近いと思われますが、【開発公社型】の要素も含まれるかもしれません。
釜石まちづくり株式会社:2013.11.1に設立されました。facebookにリンク。ショッピングセンター「イオンタウン釜石」と連動させた立体駐車場の経営、被災した地元商業者の営業再開機会の提供、災害公営住宅や市民文化ホールの維持管理業務など計5事業の委託が想定されています。運営管理を中心とする【開発公社型】と考えられます。
□女川みらい創造会社
【開発公社型】に近いように思います。下記facebookで。
https://www.facebook.com/onagawamiraisouzou/
□ならはみらい(ならは復興まちづくり会社)
2014.6.30に一般社団法人の形で発足しました。【マネジメント型】と思われます。
http://narahamirai.sakura.ne.jp/

(2)-3 まちなか再生計画と「まちづくり会社」等
基本的に(2)-1の分類上【開発公社型】です。よりていねいにみると、開発を主とするいわゆる「開発公社」よりも、開発された施設運営を主とする「まちづくり会社」の面が次第に強まっているといえそうです。

(3)復興まちづくり推進のための新たな発注方式の動向
民間のノウハウ等を活用したいわゆる「CM方式」などが復興まちづくりの推進に活かされる可能性を探ります。2013年も終盤になると続々と新たな事業が新しい方式で発注されるようになり、また事業全体の管理業務なども増加していています。再整理も必要ですがとりあえず特徴的なものを追加しています。

(4)歴史の中の事例
横浜関内戦災復興のシクミ
防火建築帯の面的形成を市・地元経済界・市公社・県公社が地主を支援しながら達成