さきほど手にしたTown & Country Planning 2013年12月号で、ロンドン持続開発委員会(2002年設立)が発行する『ロンドンの生活の質指標報告書』という報告書が継続的に出ていることを知りました。大きくみると2004/5年、2008/9年、2012年と3回出ています。
http://www.londonsdc.org/lsdc/research.aspx
指標そのものが開発途上であるためすべてを時系列で比較することはできませんが、3時点のレポートを比較すると、いろいろ興味深いデータが出ています。
例えば「ロンドンに対する満足度」と「近隣に対する満足度」が別々に出ていて、両方とも年によって微妙に上下するのですが常に近隣に対する満足度が少し上のようです。
また、「エコロジカルフットプリント」は2012年報告書では「1人当たりグローバルヘクタール」という指標。2009年の4.90と2012年の4.64が比較できる数字として示されています。ただし評価は「明確な改善」ではなく「little or no change」。皆がロンドン並みに消費生活をすると地球が2.5個分必要、などと解説しています(今、少し計算してみると、1.48億平方キロの陸地×2.5個=3.1億平方キロ。それを人口70億人ほどで割るとだいたいそれくらいの数字になります!)。
2012年の指標数は33。「Innovation」や「Business survival」の指標など、興味深い指標がいくつも含まれています。
