「貸し会議室」をリサーチする

「ほぼ、ホームオフィスが完成した」と安心したのもつかの間、今度は、実際の打ち合わせ場所が必要な段階になってきました。

本日届いた『アフターコロナ』(日経XTECH、2020.7.16発行)でも「職住融合」を今後のメガトレンドの1つにもしており、自分が実験台になったつもりで(実際は必要に迫られて)、できるだけ近場の「貸し会議室」をリサーチ。

「貸し会議室専用ビル」や「たまたま貸し会議室転用」っぽいものを除くと、以下のタイプがあることがわかりました。(体系的にリサーチしたわけではありませんが、「都市イノベーション・next」的に書きます。)

第一。結構多いのは、老朽化しつつあるビルで、一部のフロアが「貸し会議室」化したと思われるもの。「貸しスペースマッチングネットビジネス」が盛んなこともあり、「ここもそうなんだ」というような物件も。なかには「120平米のフリースペース」のようなものもあり、(計画も無いのに)一度借りてみようかなどと想像しました。在宅勤務が増えオフィススペースが余りだした際、その隙間を一部埋めるように近隣の需要を満たすスペースになりそうです。

第二。コロナ前から次第に多くなっていたタイプで、ビルごとシェアリングオフィス。コンバージョンタイプもありますが、新築の不動産ビジネスとしても増加していたと思います。会員制だから一般の者には貸してくれないと勝手に思っていたところ、「貸し会議室」が出回っていました。また、廉価に共有スペースを使えるものも。

第三。マンションの転用。直接見ていないのでなんともいえませんが、マンションといっても事務所化割合が高いものもあるので、その1つが「貸し会議室」化しているのでしょう。逆に、純粋な住宅ばかりのマンションであっても、管理組合などで空き住戸を会議室化しているもの、あるいはコロナ需要でワーキングスペースやシェアスペースに転用するもの、企画段階から「職住融合」をウリにするものなどが増加すると考えられます。

 

実は、予約までしました。すべてネットで。「欲を言えば」、近さ、値段、環境、物件の充実度がパーフェクトというものは無く、かなり妥協しました。そもそも「その日のその時間帯」というのもネックで、空いていなかったりします。

かなり妥協するということは需要と供給がまだまだマッチしていないので、都市はこれからグングン変わるという証拠かもしれません。