デジタルサントリーホール

「緊急事態宣言」を控えた週末の新聞をペラペラめくっていると、「「デジタルサントリーホール」始動」とゴシックで書かれた文字が目に飛び込んできました。「オンライン配信 リアルと両輪」と、その上の行に明朝体で少し大きく書かれていますが、目に焼き付いたのは「デジタルサントリーホール」の方です。

館長の言葉。「いままでのサントリーホールは皆さんにお越し頂くだけの場所でしたが、これからは時間、空間、国境、言語を超えて、世界中にサントリーホールの音楽を届けることに挑戦していきたい」(記事より)。

 

これは是非体験してみようと、緊急事態宣言中の、とあるコンサートを予約しました。午後2時に大ホールで開演するものをライブ視聴できるというものです。雑然としたデスクでは雰囲気も出ないので、少しそれらしくしてみようか、などと考えたり。

 

本当に行えるのだろうか、と心配になり、今朝、サントリーホールのHPを見てみると、前後の公演は中止または延期のものがズラ~ッと並んでいます。その中でまだ持ちこたえている。まだ持ちこたえているけれどもまだ1週間もある。大丈夫だろうか。いやいや、そういう心配の無いようにライブ+オンラインにしたのだから中止するわけないでしょ、、、、などとハラハラ。

 

こうしたことができるとなると、館長の言葉のとおり、「これからは時間、空間、国境、言語を超えて、世界中に」さまざまな芸術が届けられる時代になるのかもしれない。そうすると、これから夏場になりヨーロッパ各地で開催される催し、たとえば古代ローマ遺跡でのオペラなどもライブ視聴できるのかもしれない、、、

「いや、そこまで出かけてこそ価値があるのだ」という自分の心の中の言葉と、「いやいや、いいじゃないですか。それが「都市は進化する」というものなんです」という気持ちがぶつかり合い、やや後者がリードしているのが今朝の状況です。結論を出す前に、実際にいくつか体験してみるのが先ですね。

 

[後日談 : 会場は無観客となりましたが、オンラインでのライブは無事開催されました!]

 

 

 

 

 本記事を「ポスト・コロナ社会の新ビジョン」に追加しました。

https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2020/05/05/121753