“高輪ゲートウェイシティ”文化創造棟のキュレーター等の募集 (品川フィールド16)

文化創造棟の企画運営のため設立(2022.4.1)された「JR東日本文化創造財団」のホームページに、人材募集要項が掲載されました。その前文によると、

「本施設は「100年先に文化をつなぐ」をミッションとし、伝統と未来をつなぎ、さまざまな文化フォーマットやテクノロジーの分野を横断し、新しい文化を生み出す場所です。展示やパフォーマンスに対応した大中小のBOX、屋上庭園や畳のスペースを使い、分野横断型の「知」「美」「技」「笑」のプログラム開発、施設運営を、JR東日本により新設されたJR東日本文化創造財団が行います。
業務は、当財団の契約職員として、街の開発とともに文化創造施設の開館準備および、開館年に実施する文化事業の開発を行います。具体的には、事業計画、組織運営、文化プログラムの企画制作、広報・地域連携などの担当業務を主軸に、各担当者と連携してプロジェクトを推進していただきます。」

 

募集要項をみると、とりあえず2024.3末までの契約で、「通算5年を超えない範囲で更新する場合があります」とされています。本ブログのタイトルには「キュレーター等」とごくごく煎じ詰めて表現しましたが、実際には「事業総括、組織運営」「文化プログラム、コンテンツ開発、制作」「技術、製作開発」といった「職種」や、「応募資格」「求める人物像」などがきめ細かく記載されています。隈研吾氏による設計には上記のように「大中小のBOX、屋上庭園や畳のスペース」があり(⇒資料1)、「文化創造棟」全体として持続的に文化創造していくための基礎をつくる人材を求めているものと考えられます。

 

ところで、最新の地元紙『みなとっぷ 2022.11号(第47号)』(ネット検索すると出てくる)に、文化創造財団にうかがった記事として以下のような話が出てきます。

「財団は地域との関わりを大切にしたいと考えており、いくつかのプランを考案中です。建物全体の緑化は、環境にやさしく、日本の四季を表現できますが、一方、樹木や花をきちんと維持管理するのが大変です。ぜひ、地域の方々にご参加いただきたいと考えています。樹木は鉢ごとに植えられる計画もあり、地域の方々が自分の鉢を育てるつもりで樹木を見守っていただくような仕組みも検討中です。また、地域の歴史や文化に関わるテーマを、地域の学生や団体などとコラボで開催したり、地域のアーティストたちと一緒に一つのテーマで棟全体を使ったイベントなどを行うことも考えられます。財団では、「文化創造棟」が、「過去から学び、 新しい文化を創り、未来につなげる」を軸にすべての人が共に楽しみ学べる文化交流の場として育つことを目指しています。」(p.5)

 

出土した「高輪築堤」公園(←将来イメージ)の傍らに建つ本体の骨格もまもなく立ち上がってくるものと思われ、ハードとソフトを統合しながらどのような新たな「場」「機会」「空間」が出現するのか目が離せなくなってきました。

 

[資料1] 文化創造棟パンフレット

https://drive.google.com/file/d/1eIdvLAsMEbu2uiFC7d1Y6BTZzPo0JJRx/view

 

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