「本町地区防災都市グランドデザイン」(渋谷区)の2回目の報告会の話 (「関東大震災から100年」の2023年に(その2))

新年度(令和3年度)から実施段階に入った「本町地区防災都市グランドデザイン」は、防災性の向上(=ボトムアップ)と地域の魅力向上(=バリューアップ)を同時に達成しようとする計画で、以下の4つの特徴をもつと以前の記事で紹介しました。

「1)拡幅整備路線を位置づけるとともに、整備による効果を資料編にていくつかのパターンで定量的に評価(これにより事後のモニタリングやマネジメントが可能に)、2)将来像がビジュアルに示されており、バックキャスティングにより諸施策が構成されている、3)「まちづくり戦略」に沿って8つのプログラムがビルトインされており、さらに「リーディングプロジェクト」がまちづくりを先導する形をとっている、4)定期的に進捗状況を共有し、新たなプロジェクト構築も含めた動的マネジメントが想定されている。」

今週、4)に従って、令和3年度末に続き令和4年度末の「報告会」があり、久しぶりに対面形式で集まって情報交換しました。令和3年度末にはともかくさまざまなプロジェクトに着手した段階で「取り留めない感じがしなくもない」との感想も出ていた事業もかなり具体化してきており、また、その具体的な動きが多数あり、手ごたえを感じました。実はグランドデザイン策定にあたって短期での成果をあげるよう求められていた経緯もあり、まずは5年間(つまり令和5,6,7年度)での到達点もいくらかイメージできる印象をもったところです。これは、上記特徴にもよるところが大で、1)により、グランドデザインで想定していた定量的数字等で「2年の成果」の程度が確認でき(例えば「不燃領域率」)、2)の将来像により多部局・他主体にまたがる諸事業に共通イメージをもつことができ、3)により進行状況がプロジェクト群の具体的なスケジュールにより見えやすくなっている。今回の「報告会」ではそうしたプロジェクト群のスケジュールを一元的に把握できる年表を作成して情報共有をはかることができました。またこの年表は今後の多部局・他主体間調整などでも効果を発揮するものと思われます。

 

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