3日後に相鉄東急直通線開業を控えて『流山がすごい』を読む

2023年3月18日に相鉄東急直通線が開業します。郊外に向かう東急東横線が日吉駅で分岐して新横浜駅に乗り入れ、そのまま相鉄線となり羽沢横浜国大駅に合流。ここからさらに郊外に向かうため、東京都心部からみると新たな方面に向かう新線が開業した感じになります。と同時に新幹線の止まる新横浜駅が間に入るため、そのインパクトは計り知れません。

本当は計り知るべきだが、まだ測っていない、、、

などといつものように自問していると、タイトルに刺激されて買ってあったこの本があったので、今朝読んでみました。新潮新書979、2022.12.20。著者は日経新聞社から2016年に独立した大西康之。

今読んでよかったです。

一言でいうと、「本当は計り知るべきだが、まだ測っていない」などと言ってないで、やりながら量れ(測れ/計れ/図れ)と。その象徴的場面などを2,3あげます。

 

1つ。p88に引用されているピーター・ドラッカーの言葉。「マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである」。本書全体をとおして、新線により引き付けられて集まったさまざまな「顧客」が活写されています。

2つ。その「顧客」は引き付けられ流山にやってきたあと、自らが引き付ける側に転じる。そのことにより持続的パワーがたくさん涌き出ている。

3つ。まだまだたくさんあるので、これで最後にします。あとがきの最後(p206)。「この本を書いたお陰で、私の中に「シビック・プライド」の小さな火が灯った」。おそらくこの言葉は大西氏の実感であるばかりでなく、引き付ける側に回った多くの主役たちの実感ではないかと思いました。



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