2022-10-10から1日間の記事一覧

『「京都」の誕生 武士が造った戦乱の都』 (京都と都市イノベーション(その8))

『平安京はいらなかった』の続編ともいえる、同じ著者による論の展開です。桃崎有一郎著、文春新書2020.3.20刊。いくつかの要素(特に武士の起源の解明と京での進出の経緯)を除くと、また、独特な論の立て方を除くと、近年盛んな中世京都研究の成果と方向性は…

『飛鳥の宮と藤原京』(都市は進化する100)

「まだ研究ははじまったばかりである」(p252)と結ばれる『飛鳥の宮と藤原京』(吉川弘文館)が書かれたのは2008年のことなので、2022年までの14年間に研究の進展~主に発掘調査による新たな知見の追加~があったかもしれません。おかしなもので、これだけスピ…