MAPPING LONDON Making Sense of the City

とりあげる範囲が狭くなってきたので、少し一服。
ロンドンに関するあらゆる「地図」をとりあげ、「change and growth」「serving the city」「living in the city」「imaging London」の4つの切り口で体系づけたビジュアルな作品です。
Simon Foxell著。Black Dog Publishing社、2007年刊。
フルカラーということもあり、例えば1889年のブース(Charles Booth)による「ロンドンの貧困」地図も見ごたえがあります(p78)。この地図はロンドン大学(LSE)地理学教室の壁にもかけられていて(1993年当時ですが…)、都市調査の先進例として、また、調査結果を「見える化」する見本として現在でも1つの模範になっている「作品」といえます。
地図ファンのみならず、都市に興味がある多くの人にさまざまな見方を提供してくれる図書だと思います。