MAPPING NEW YORK

前回のロンドンに次ぐ第2作(別に、国を対象とする「Mapping England」と「Mapping America」という図書も出ているようです)。ニューヨークに関するあらゆる「地図」をとりあげ、「the history of the city」「serving the city」「living in the city」「imaging the city」の4つの切り口〜設定はロンドンと同じ〜で体系づけたビジュアルな作品です。特定の著者はおらず、序文のライターが2名、全体の編者が3名。Black Dog Publishing社、2009年刊。最後の「imaging the city」の中には『MANHATTAN 2409』という作品(コンパクトシティの究極の姿…)も綴られていて、さまざまな角度からニューヨークを楽しめます。

これで終ってしまうと中身が無いので、『MANHATTAN 2409』つながりで『ぼくらが夢見た未来都市』(五十嵐太郎+磯達雄著、PHP新書676、2010)について。10月に入って、『東京2050//12の都市ヴィジョン展』と『メタボリズムの未来都市展』に行ってきました。『ぼくらが…』もそのメタボリズム展で購入したもの。
結局、今、「未来」を描くというのがいかに難しいかについて考えさせられました。それは磯氏が『ぼくらが…』の「あとがき」で書いている上海などの現実とも重なります。