成熟社会のまちづくりを支援する新たな財源に関する調査研究

以前に行った研究で体系的には未発表の報告書を、大学図書館リポジトリにアップしました。
内容は、イギリスの都市再生やまちづくりに財源として大きな影響を与えているロッタリーファンド(宝くじ基金)の導入経緯、特徴、制度設計、運用実態等に関する体系的研究です。
日本の宝くじ制度では生み出された資金が自治体の一般財源に入ってしまい公共事業等の財源に充当されるのですが、イギリスのこの制度は、「additionality」という概念のもと、そうした一般財源では賄えないような文化支援やNPO支援等の付加的(additional)要素に使えるよう設計されています。つまり、「不足」するものに充当するのでなく、各主体・各地域で「付け加えたい」ものに配分する考え方をとっています。
東日本大震災後の復興や、これからますます厳しくなる地方財政を補完する制度としても注目されます。
http://hdl.handle.net/10131/7887