SmartCode

都市はコードでつくられているし、日々コードに従って形成され変化している。だとすると、そのコード自体を書き換えれば新たにめざすべき都市の姿がじわじわとできてくるはずである。そのような考えから2003年にアメリカの建築家DPZによって提唱された新しい都市のコードがSmartCodeです。
さまざまな都市で試行錯誤が積み重なり、現在のバージョンは9.2。
SmartCode9.2そのものへのアクセス
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具体的には、1)市町村ごとに条例により定めている現行ゾーニング(用途地域)をSmartCodeの考え方を取り入れた新しい条例に書き換える方法、2)具体的プロジェクトや特定の場所に限りスマートコードを取り入れる場合、の2つが一般的方法です。これまで10年弱の動きを振り返ると、都市の一部や特定プロジェクトへの適用からはじまり(上記2番)、都市全体のゾーニングを書き換えた事例(上記1番)も出始めています。
100年ぶりの都市イノベーションなのか、いろいろな試みの中の1つのバリエーションにすぎないのか。評価を下すのは時期尚早かと思いますが、少なくともアメリカの諸都市にとっては大きなイノベーションの動きとなっています。

[参考]⇒第14話(The Code of the City)