常磐線沿線地域(南相馬以南、広野町以北)の再生への道筋(その7)

7月18日の福島民報に「常磐線の早期運行再開目指す 広野−竜田間 JR東日本」との見出しで記事が掲載されました。町長が帰町の判断を下す平成26年春の運行再開を、町長がJRに要望したもので、この記事は「JRとしても旧警戒区域に乗り入れることは意義がある。国や関係機関と協議し、早期実現に向けて努力したい」とJR側は前向きな姿勢を示したと伝えています。
この竜田駅。もとの楢葉町役場がある町の中心に位置し、楢葉町復興計画<第二次>(案)では、竜田駅前を整備するとともに、竜田駅−役場を結ぶ延長上にある常磐自動車道に「復興インターチェンジ」を新たに事業化する計画です。これは、造成をほぼ終えている楢葉パーキングエリアを改良して設置する方向で詰められているようです。楢葉町を通る広野−常磐富岡IC間の開通再開は25年度内、南相馬ICまでの全線開通は27年度中を目指しているとされ、楢葉町復興ICの供用開始は全線開通後あたりと想定されているようです。
先日(4月末)、いわき市のいわきニュータウン内にある楢葉町仮設住宅を訪ねました。市の中心部からは少し離れていますが、ニュータウン内にはスーパーやバスターミナルがあり、仮設住宅の周囲にもコンビニや公共施設等がいくらかあって、自動車ベースで生活をされている様子でした。もともと隣町だった広野町仮設住宅もご近所です。広野町には2011年11月にうかがいました。当時、まだ町民はほとんど戻っておらず、山側から市街地を通り流れ落ちる水の音だけが聞こえていました。今、町のホームページをみると6月26日時点で1048人(もとの人口は約5000人)となっています。
南の方から少しずつ、歩みはとてもゆっくりですが確実に復旧(と復興)が進んでいるのを感じます。[(参考)北側(南相馬市側)からの動きは「南相馬市の状況(その6)」で。
浜側の幹線である国道6号線も6月17日から条件付きではありますが通行できるようになりました。

(その6)

[参考]本ブログの東日本大震災復興計画・復興事業「★統合ファイル