『未来への大分岐』

時代を切り開く論客マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソンとの議論を通して、「資本主義の終わり」「民主主義の終わり」「人間の終焉」などのネガティブな議論に溢れる2010年代最後の年にキラリと輝く長期社会ビジョンを示した快作。1987年生まれの斎藤幸平氏が果敢にインタビューし自説も展開します。考えが一致しない部分も議論の中で理解し合うなどにより、3部構成全体の流れが関連性をもって滑らかとなり、4人が共著者としてまとまった思想を述べているようなパワーも感じます。

集英社新書0988A、2019.8.14刊。

「都市」イノベーションに限定したものではありませんが、確実に「・next」です。