モビリティ・アズ・ア・サードプレイス

今朝の日経朝刊に、モビリティ・アズ・ア・サードプレイスについての輪島市とヤマハ発動機による取り組み事例が紹介されています。「サードプレイス経済」の連載の最後の記事(4回)。そのまた一部の分量でしかありませんが、「モビリティ」と「サードプレイス」を結びつけるそのビジョンは新鮮です。

新鮮といえば毎年開かれる卒業設計発表会。2つ前の記事もそれに関係していましたが、今回の作品の中に注目される「モビリティ・アズ・ア・サードプレイス」のさらに先を行くといえなくもない郊外住宅地の再生を描いたものがありました。(これから発表されるものなので)抽象的に書くと、モビリティ・アズ・ア・サードプレイスが活力の低下傾向にある郊外住宅地に働きかけてその住宅地自体を変えていくというものです。

日経記事の輪島市の事例は現実のものですが、設計のもつ力は社会の将来をも指し示すことができます。今回の作品にはユーモアも含まれているので、設計の楽しさ、まちづくりの楽しさ、自由に都市計画のこれからを議論する喜びのようなものも伝わってきそうです。

 

2020年代に入り、人間のモビリティ力がこれから10年の間に著しく進化し、都市を変えていきそうな予感がします。