北陸新幹線が果たす東海道新幹線代替機能について (災害に備える95) (都市は進化する177)

本日、北陸新幹線の敦賀延伸が2024.3.16(土)に決まったと発表されました(⇒資料)。

昨年の台風15号による大雨で静岡付近が豪雨のため東海道新幹線がストップし、大混乱に巻き込まれた経験から、2022.9.27の記事で、「「東海道新幹線が止まると国土の枢要部の機能がかなり低下する」という脆弱性を感じました。今回は24時間以内に鉄道の運行そのものはほぼ復旧しているのであくまで「感じた」レベルですが(←自分も関西で足止め)、近年の他の新幹線被害例からみても、(特に大震災により)最低1か月くらいは使えなくなることもあるかもしれない。そうすると代替ルートがどう確保できるかが重要になる」と書きました。

北陸新幹線の敦賀延伸によって、その「代替ルート」が1つできるととらえます。

代替ルートとして期待されるリニア新幹線がいつできるか現状では読めないので、かなりしばらくの間、重要な代替ルートとなるものと期待します。少し皮算用をしてみると、、、

本日の発表資料によると、東京-敦賀間の最速到達時間は3時間8分。特急サンダーバードは敦賀までとなりますが、とりあえず京都まで行くとしてその最速時間が(現在)53分。乗り換え時間は無視すると4時間1分で京都と東京が結ばれます。現在、京都-東京間は東海道新幹線で2時間10分ほどかかるので、これが寸断された場合の迂回路としては決して「かかりすぎ」ということはないと思います(←2時間くらいは軽く車内に閉じ込められるなどで喰われてしまうので)。

2024.3.16はその他のJRダイヤも大幅に見直されると考えられ、できれば、特急だけでなく敦賀-京都間の快速(琵琶湖の西周りと東周りの両方)運転が拡充(新設?)するとかなりよいのではと願うところです!

 

[資料] 本日発表されたJR資料へリンク

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230830_00_press_hokurikushinkansen.pdf