新宿御苑

東京オリンピック2020の決定の翌週末、表参道、代々木公園あたりからスタートして新宿御苑、神宮外苑、赤坂御用地、浜離宮庭園などの都心の緑を見て回りました。最近、新国立競技場が話題になっていますが、それだけに集中しがちです。
4月16日の記事でふれたように、神宮外苑の諸施設の更新や見直しをはじめ、周囲の緑との接続や創造など、視点を広げる必要があると思います。
たとえば新宿御苑。これだけの緑が新宿の喧騒のすぐ近くにありながらとても静かです。
f:id:tkmzoo:20191024141648j:plain
これだけ静かなのはきわめて貴重で、もしかすると東京都心で最も静かに緑の中で過ごせる場所かもしれません。とはいえ、もっと利用されてよいのではと思います。神宮外苑寄りの千駄ヶ谷門も奥まったところにあり、利用しづらい位置にあります。
浜離宮庭園も同様で、新橋からすぐ近くにありながらアクセスがきわめてよくない状態です。ところが港区から歩いていくと中央区に入った場所にあり、東京都の公園であることから、どうもそのようなしがらみも浜離宮庭園をもっと活用しようとする発想を妨げている気がします。ちなみに新宿御苑は東京都でなく環境省が管理者。
都市イノベーションというと何か新しいものをつくることばかりを考えがちですが、今ある貴重な空間を活用することもそれにも増して重要で、かつ実現可能なことだと思います。