ホテルニューグランド

9月1日が近づくと、関東大震災やそこからの復興のことを考えている自分に気づくのですが、ここ2、3年、ホテルニューグランドによる横浜の復興への思いや実際の企画・建設過程、ホテル経営に着地するまでの公民連携、復興事業におけるホテルの位置づけと実際の効果について知りたいと思うようになりました。知っていそうな何人かに聞いたところ、載っているかもしれない図書(たとえば『ホテルニューグランド○○年史』の類)や、知っているかもしれない方についてヒントをいただけました。「横浜にはその外国人用ホテルってのがなくなったんですけど、このままではもうさっきのお話じゃないですけど全部、商館から何から全部東京に取られてしまう。横浜はだめになってしまう。とにかく外国人用ホテルを復興のシンボルとして建てようじゃないかというので、官民一体となって建てられたのが今のホテルニューグランドです」(あの頃のヨコハマは記録集(横浜市立図書館創立90周年記念))のような証言やHP上の資料などがいくらか出ていますが、「実際の企画・建設過程、ホテル経営に着地するまでの公民連携、復興事業におけるホテルの位置づけと実際の効果」についてはまだ見つかっていません。そもそも調べようもない部分もあるのかもしれませんが、、、
けれども、これからの災害から各都市が立ち上がろうとするとき、「これだけはなんとかしよう」「皆で金を出し合ってでもやろうぜ」といった、その都市復興の神髄というか象徴のようなものはとても大切です。ガレキを埋め立ててつくられた山下公園については『ヨコハマ公園物語』(中公新書1553)に詳しいので、ホテルニューグランドもセットで皆が理解できるようになると大切な宝になるような気がします。
まずは『ホテルニューグランド○○年史』のようなところから入ってみましょうか!

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