中央防波堤埋立処分場

第91話は、東京の“最後のゴミ埋立地”中央防波堤埋立処分場の話。実際にどうなっているか確かめてきました。
10年くらい前までは、ここはそう遠くない将来満杯になる。もう埋め立てられる場所は東京にはない。どうしたらよいだろうか、、、などと新聞ネタにもなっていましたが、HPで確認すると、近年リサイクルがかなり進むなどでゴミの量は減少。50年は大丈夫とのことです。
「いつ埋まりきるか」ヒヤヒヤするのではなく、永遠に埋まらないことを良しとするのでもなく、「ここ」があることで都市が持続的に活動できるという、ポジティブな土地利用に転化することができればとてもイノベーティブです。面積も約1000haと、千代田区と同程度。どこかの区に帰属させるのではない、これもイノベーティブなビジョンをもちたいものです。
さらに、羽田空港からこれらゴミ埋め立て地群を経て千葉方面に抜ける新しい土地利用ビジョンや、都心部からお台場を経てこの地に至る新しい都心イメージを、そろそろ考えてもよいのではと思います。それはたとえば都市の循環を支える資源や物質・再生エネルギーなどの土地利用が、単に施設として連なり大型トラックだけが行き来するような場所ではなく、同じような都市の循環を支える土地利用でありながら人々が憩い交流しこれまでにない仕事(研究や教育も含む)や文化を生み出すような機会ともなるフロンティアでありたいと思います。