都市の持続性

「都市イノベーション2020」も最終回。2020年7月24日のオリンピック開会式まで約5年です。2年前の、あの「トウ キヨウ」と読み上げられた瞬間に「都市イノベーション2020」を思い立ち、今回で100話となります。
都市の持続性とはなにかについて、昨日、とある所で話したことのエッセンスを書き留めて、このシリーズの最終回とします。

それは、都市の中に蓄積される都市計画と、それぞれの場所における変化への適応・進化の視点です(⇒関連記事多数のため省略)。昨日は、銀座、日本橋、環状2号、4号、首都高を例に、都市計画としての当初の意図と結果をその時代だけでみたり評価するのでなく、ずっと現在まで通しでみると、都市の持続性が真にみえてくる、というものでした。
そのようにとらえつつ、では、今付け加えるべきものは何か、ということで、品川シーズンテラスを例に、「環境(風の道)」「風景」「視点場」をあげました。なかでもこのプロジェクトの中に、東京タワーが正面に取り込まれているのを見て驚いたこと、それをあとで地図上で確認すると、そこだけが軸線として空間が抜けていることがわかりもっと驚いたことを話しました。
このシリーズの最初の頃にとりあげた新宿御苑なども加えると、江戸からの都市づくりの蓄積も加えつつ、都市の進化やそこにあらわれる(べき/可能性のある/ことを期待したい)イノベーションをとらえることができそうです。

〈都市イノベーション2020・おわり〉

[参考] 「【コンセプトノート】都市イノベーション」(Blog内統合ファイル)は以下のURLで。
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20141110/1415588957