日比谷公園

週末は人々でごった返す「東京ミッドタウン日比谷」にようやく(平日に)行ってみた際、天井の高い4階のフロアの全面ガラス窓の向こうに、今まで見たことのない風景が。
おお、これはすごいと近づいてみると、日比谷公園の緑を少し上から手に取るような眺め。浜離宮の緑をかなり上方から見おろし吸い込まれるようなコンラッド東京からの眺めもすばらしいですが、これくらいの高さからの、これくらいのアングルからの、このような広がりの眺めはこれまで体験したことがありません。

日比谷公園』(進士五十八著、鹿島出版会、2011刊)には、明治36年(1903年)に開園したこの洋風公園誕生までの経緯や、開園後のさまざまな歴史が綴られていて引き込まれます。特に「1章 “西洋”の受容」。何度も描かれた公園プランはそのたびに却下。「文明開化」後の日本の“西洋”のとらえかたや取り込み方、その具体的レイアウトなどの変遷が、図面を通してわかりやすく語られます。そして最後に採用された本多静六の設計案とは。なぜこの案が採用されたのか、、、、意外な結論が導き出されます。
「Pride of The Park」と、表紙のタイトル「日比谷公園」の文字の上に打たれたその言葉どおりの日比谷公園物語です。

まだ体験したことのない日比谷公園のいろいろな可能性を探しに、また立ち寄ってみたいと思います。

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