真夏の夜の夢 : ドバイの5ギガ太陽光発電施設

梅雨が明けたような暑さ。と思っていたら本日、関東では、まだ6月なのに本当に梅雨が明けたと発表されました。この熱波をエネルギーに変えることが容易にできれば、、、

UAEのドバイでは、5ギガワットの巨大な太陽光発電施設の建設が進行しています。2030年(予定)に完成すれば原発5基分の発電能力。ドバイでは、この時点の国内のクリーンエネルギー率を25%、2050年までに75%と見込んでいます。
ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパーク」と名づけられたこの施設(完成時面積214平方キロ)をグーグルの航空写真で見ると、[以下このパラグラフ、2018.7.11訂正]建設中のマクトゥーム国際空港から南東側にさらに砂漠の中に20キロメートルほど入ったあたりに、初期段階の施設が見てとれます。砂漠の中のため214平方キロになったとしても余裕がありそうですが、その規模感にはめまいがしそうです。
アブダビも独自に巨大な太陽光発電施設をつくりつつ、2030年頃になると、アブダビ−ドバイが機能的に一体的となり1000万人大都市圏に成長しそうだというのが「ドバイ開墾(8)」での話。エネルギーと都市の関係の話は同じく「ドバイ開墾(9)」に書いています。
今週の「都市マネジメント」で質問させていただいた海水淡水化コストについては、電力コストが(現時点では)かなりかかっているとのことでした。このドバイの施設では1キロワット時当たり3円ほど(日本では15円ほどかかっている)。その電気を淡水化にも使いつつ、砂漠の上に築きつつある「1000万人大都市圏」をインフラ面で支えていく。ちょうど、2000年前にローマ人が「水道」を遠くから引っ張ってきて100万都市を築いたようなストーリーが目の前で展開していると思うと、人間の不思議さと砂漠の上の都市の奥深さを強く感じます。実際に体験した47度の暑さには「奥深さ」などと言っている余裕は全く無いのですが(⇒「ドバイ開墾(2)(9)」)、、、

[関連記事]
・ドバイ開墾(2)
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20150902/1441159194
・ドバイ開墾(8)
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20150909/1441754845
・ドバイ開墾(9)
http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20150910/1441868851