品川フィールド14 (写真を見ながら将来をイメージする)

品川フィールド2022.9.14

本ブログでは品川フィールド関連事業を、1)旧車両基地区画整理事業(とビル建設事業)、2)泉岳寺駅改造事業(関連する再開発事業)、3)山手線新駅開発事業、4)環状4号線事業化(および品川駅北口広場設置)、5)リニア新幹線品川駅工事、6)京浜急行連続立体化事業(特に品川駅部分平面化事業)、7)品川駅前国道(放射19号線)拡幅事業および国道上デッキ化事業、8)品川駅西口一帯再生計画、9)地下鉄南北線の品川駅乗り入れ事業、の9事業にとりあえず分解しています。「品川フィールド13」からまだ3か月弱しか経っていませんが、品川駅前の除却整備がかなり進み、写真を撮るとかなりの将来イメージが「見える」ようになってきたので、6)をメインにしながら4)と7)を三次元で描写してみます。

第一。最近、品川駅前広場(西口。写真には写っていないが右隣)の樹木は伐採され、「品川駅創業記念碑」も写真右下に仮移設されました。何もなくなった西口広場に、解体作業で出現したそれなりに広い用地を加えた場所(写真中央)の一部が、新しい京浜急行の品川駅になります。写真では高架となっている京浜急行を平面におろして山手線と並べます。これにより、デッキレベルに走っていた京浜急行が無くなるので、品川駅はデッキレベルで西口と東口がつながり、西口に出てきた人々はそのまま国道を渡って、8)番のエリアに接続します。東西を貫くこの空間の仕上がり具合が1つの焦点になりそうです。

第二。「何もなくなった西口広場に、解体作業で出現した写真のそれなりに広い用地を加えた場所」の国道側(写真の左下側)に、京浜急行品川駅用地にならなかった長細い用地が残りますが、それが新しい「駅前空間」となり、バス降車場も整備されます。また、デッキ上には「次世代交通ターミナル」も整備される予定ですが、その詳細はまだ発表されていません。

第三。今度は写真の中央部をみると、「品川駅北口」となる高架部を建設中で、ほぼ形が見えてきました。高架工事が終わっているところがありますが、このあたりに「北側自由通路」デッキがつくられて、新幹線駅から写真左方(ちょうどパワーショベルが工事しているあたりの上空か)を通り8)番のエリアに抜ける歩行者ルートができます。現在の「品川駅北側コンコース」はただの通路ですが、それが「北側自由通路」まで拡張されて店舗等が入ります。これにより「品川駅北口」あたりにいくらかの賑わいが生まれます。「品川駅北口」は4)の事業により環状4号線から分岐した先にできるので、それなりに広域的な交通拠点となると思われます。

第四。最後に。隈研吾氏設計の3)の事業地から歩行者デッキが品川駅まで整備されますが、「品川駅北側コンコース」に接続される予定です。その接続点は、ちょうど左側のクレーン車のいる場所あたりではないかと想像します。歩行者デッキがつながるためには、1)の事業でまだ計画が発表されていない「第五街区(区域5)」「第六街区(区域6)」がいつどうなるかによります。この2区域にある「高輪築堤」の扱いもまだ発表されていないので、トータルな空間計画が注目されます。

 

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