『超デジタル世界 ―DX、メタバースのゆくえ』⇒『新 基礎情報学 機械をこえる生命』(AIは世界をどう変えるか(その9))

2023.1.20に岩波新書として出版された『超デジタル世界 ―DX、メタバースのゆくえ』を読んで、驚きました。あの西垣通氏の悲痛の叫びが書かれている。もはや「主張」を超えた「叫び」に聞こえる。このまま放置すれば、人間の機械化がとことんまで進みディストピアがやってくる、、、

との叫びに刺激されて、その「叫び」を最も客観的・論理的に説明している近著をさがし、すぐにA社に注文すると翌日には届いたのでさっそく翌々日に『新 基礎情報学 機械をこえる生命』(NTT出版、2021.6.21刊)を読みました。「叫び」は「訴え」「主張」には近づきましたが、これから研究・実践を本格的に展開しなくてはならない(展開していこう)という意欲にあふれた内容です。「新 基礎情報学」との名前からは大学で使う教科書をイメージしていたのですが、内容は、「ディストピアにならないように「情報」の意味を根源から問い直し(今はまだまだ劣勢の分野であるけれども)この分野を大いに振興していかなければならない」という啓蒙の書です。

 

複雑な世の中の課題~本ブログ的には複雑な都市計画課題~に立ち向かう際に、ビッグデータをリアルタイムに解析できるAI(機械)と人間臭い民主主義などの試み(生命)をどのように組み合わせるのか。

機械側の加速度的進化に対して生命側の取り組みがどんどん遅れをとっており、後者は前者に飲み込まれつつある。では生命側にどのような理論や戦略、実践がありうるのかについての、「新 基礎情報学」からの最新情報が提供されています。

 

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