「Levelling-up and Regeneration Bill : consultation on implementation of plan-making reforms」が協議に付されました(2023.10.18まで) (レベルアップおよび再生法案審議過程(その12))

審議中の「レベルアップおよび再生法案」が成立したあと、どのように都市計画の計画策定に関する改革を実行するかに関する協議書が、昨日、協議に付されました。計画策定をよりシンプルにして策定期間が短縮できることが目標です。

昨年12月22日に協議に付された「Levelling-up and Regeneration Bill : Reform to National Planning Policy」の中でも部分的に予告されていましたが(⇒(その7))、このたびは「計画策定」に限定して具体的な考えを示しています。パートごとに政府の考えを示し、その都度「Question」の形で計43の項目につき意見を求めるものです。

審議中の「レベルアップおよび再生法」の本文には法改正する部分だけが断片的に書かれているだけで、計画策定については「付則7」にまとめて書かれています。ただし基本的には骨格のみ規定し「このことについては(あとで)規則を定める」などとなっているため、具体的中身がわかりづらい。

そういう意味で、今回の協議書の中で最も明確な数字として出てくるのは「30か月以内にローカルプランを策定する」という数字「30か月以内」です。「付則7」では「timetableを示す」と書かれているだけなので、明確に「30」という数字が出てきたのは(記憶をたどる限り)2020年8月の白書「Planning for the future」以来ではないかと思われます。今回の協議書では「timetable」の内容としてさらに、「こういう段階ではこういうことをしなさい。目安は〇〇か月以内」といった手ほどきが加えられています。

 

これから12週間の協議でどのような意見が寄せられるか。政府はどのように決断するか。

(その7)では2022年12月の協議書による情報として、「レベルアップおよび再生法」成立後、新しい都市計画システムを準備し、2024年後半以降に新たな都市計画へと移行する」と紹介したところです。

 

[資料] 協議書2023.7.25(2023.10.18まで)

https://www.gov.uk/government/consultations/plan-making-reforms-consultation-on-implementation

 

本記事を「【研究ノート】Levelling-up and Planning」に入れました。https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2022/05/18/100512