水は海に向かって流れる : 渋谷川⇒古川⇒海 (都市は進化する194)

Urban Walk「丘の辺の道」「海の辺の道」は奈良の「山の辺の道」をモデルにしていますが、追加しようとしている「尾根を下る」「川辺を遡る」にはそのようなものはなく、模索中です。

先日、映画『水は海に向かって流れる』を観て、「水は海に向かって流れる」が気になっています(⇒関連記事へ)。「尾根」は分水嶺なので、水は右か左のどちらかに流れる。結果、「海に向かって流れる」。こんなに巨大化した都市も結局、尾根と谷の組み合わせでできていて、都市に降った「水は海に向かって流れる」。。。

 

ということで、これは「Vision 2034 Tokyo」の基盤ともなるべき重要なテーマではないかとその気になって、準備作業の一つとして、渋谷川⇒古川⇒海について少し書いてみます。実際にUrban Walkをどのように構成するかのヒントが得られることを願って。

 

渋谷川を遡ると途中で広尾川を分岐し、宮下公園あたりで宇田川と隠田川に別れる。宇田川は代々木公園付近でさらに二俣に分かれる。隠田川のほうは「キャットストリート」として姿を隠しつつ、その後左右に分かれて左は明治神宮の裏手に、右は新宿御苑に達する。これら支流が向かう先をマクロにみると、甲州街道(国道20号)あたりが大きな尾根道のようになっていて、渋谷川をどんなに遡ってもこの尾根止まりとなる。

結果、およそ甲州街道以南の渋谷区は渋谷川流域。そこの水は古川を経由して「海に向かって流れる」。

 

本日はここまで。

 

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