住みたい都市

都市の創造力

岩波書店「ヨーロッパの中世」(2)、2009.1刊。河原温著。 近年のヨーロッパ中世都市史研究の成果を踏まえ、特に、個別ジャンルの研究成果にとどまらず人類学、地理学、建築史、美術史、文学などを統合する「文化としての都市」の視点から、ヨーロッパ中世都…

震災復興国際シンポジウムを開催します

中国の3つの大学(四川大学、北京師範大学、華東師範大学)の研究者らをお迎えし、横浜国立大学が主催する震災復興国際シンポジウムが横浜で開催されます。日中双方からの報告をもとに、実践的な研究課題等につき議論が展開される予定です。是非ご参加ください…

地域交流サロン「ポスト3.11の新しい地域像」開催 (2月22日午後)

地域実践教育研究センター主催の地域交流サロン「ポスト3.11の新しい地域像」が下記のとおり開催されます。 http://www.webline.jp/info/chiki-ct.ynu.ac.jp/info_js/data/1357611733viwlr.html

地域再生の新戦略

諸富徹著、中公叢書(中央公論新社)2010.3刊。 「経済のグローバル化」「資本主義経済システムの非物質主義的転回」という2つのキーワード(わかりやすく言うと、「経済がグローバル化すると国境の意味が薄くなり地域が直接グローバル化の波に晒されることにな…

カマコンバレー

2013年です。「都市イノベーション」している事例を、図書を中心に引き続き見つけ出していきます。第76話となる今回は、1月4日の日経新聞「視点2013」15頁に出ていた、とあるクラウドソーシング会社社長の都市イノベーションビジョン。 この記事では「村式」…

「豊かな縮減都市研究会(仮称)」をはじめました

まだ形が整っていませんが、ジワジワと人口減少の進む横須賀市をフィールドに、タイトルのような研究(会)をはじめました。具体的には、谷戸地域のさまざまな課題を「豊かな縮減」の観点から解く方法を模索していこうと思います。並行して、内外の制度や事例…

包括的な豊かさ(inclusive wealth)に関する報告書

GDPに代わる「豊かさ」を表す指標はないだろうか、との課題に対する1つの提案として、2012年6月17日に本レポートが国連から発表されました。 https://wedocs.unep.org/handle/20.500.11822/32228先日公表された『日本再生戦略』(2012.7.31閣議決定)ではすか…

ハバロフスク

ロシア、シベリア、極東、北極などが注目されています。特に、北極の夏場の氷の面積が最小になりそうで(トレンドからみると、明日8月24日から25日あたりに観測史上最小となり、その先さらに1ヶ月ほど融け続ける)、「北極航路」などの話が進みそうです(⇒参考…

「住みたい都市」に関する学際的研究拠点

昨年12月より、「住みたい都市」に関する学際的研究が横浜国立大学の研究拠点の1つとなりました。以下にURL等をご紹介します。□研究拠点URL http://www.webline.jp/info/chiki-ct.ynu.ac.jp/info_js/data/1336639856tamdk.html□関連報告書(7.23MB) http://ww…

2050年の世界地図 迫りくるニュー・ノースの時代

ローレンス・C・スミス(UCLA地理学教授)著、小林由香利訳。NHK出版、2012.3.25発行。 地球温暖化により北極周辺の氷が融けはじめ、北緯45度以北の「ニュー・ノース」で生活できる条件が向上しはじめている。ここには今まで手付かずの資源が眠っているし、水…

幸福の研究 ハーバード元学長が教える幸福な社会

原題は「The Politics of Happiness」。副題は「What Government Can Learn from the New Research on Well-Being」。デレック・ボック著、土屋直樹ら訳、東洋経済新報社、2011.10刊。日本語タイトルがかなり意訳されていますが、内容はというと、原題と日本…

地域交流サロン『いま改めて考える「住みたい都市」』を開催します

毎年恒例の地域実践教育研究センター成果発表会です。 2月27日(月曜)の15時から18時30分。場所は横浜情報文化センター6階です。 前半(15:10-16:30)は地域課題実習の成果発表。後半(16:50-18:20)は「災害を乗り越える地域づくり」をテーマとした研究成果報告…

「幸福度」「誇り」とquality of city lifeとの関係

世界10都市の居住者1000人ずつにアンケートした「Happiness and Quality of City Life」調査ですが、主観評価がユニークとはいえ、単に10都市をランクづけしただけではあまり新しいものとはいえません。しかし、この調査は次に、「幸福度」や「誇り」とquali…

世界10都市の「住みやすさ」

実はこの「Happiness and Quality of City Life」調査を依頼したのはソウル市。ソウル市が市政を考えるために2006年に発注したものでした。 調査方法等の細かな点は論文を読んでいただくとして、各都市の居住者アンケート調査結果は以下のとおりです。 Econo…

「住みやすいはずの都市」から「住みやすい都市」へ

客観指標からは「住みやすいはずの都市」しかわからない限界は、EIUの「Liveability Survey」だけの限界ではなく、マーサー社による「生活の質(Quality of Living)調査」の限界でもあります。この調査は世界の221都市をカバーし、10部門39の指標により各都市…

『バンクーバーはなぜ世界一住みやすい都市なのか』

「Happiness and Quality of City Life」論文(⇒7/20記事)は少し横に置いておき、「世界一住みやすい」バンクーバーに関する図書を2つ紹介します。 1つ目が表題の図書。ナカニシヤ出版、2010年刊。1990年代に在外研究でバンクーバーに滞在した都市地理学の先…

新シリーズ「住みたい都市」をスタートします

本ブログの最重要かつ最難関テーマ「住みたい都市」について少しずつ考えていきます。何か先の方に答えを用意しているわけではなく、むしろこれからの包括的な研究テーマと考えています。その出発点は、2009年2月に発表された「Happiness and Quality of Cit…