ジェイコブズ の検索結果:

Index Page (ブログ内テーマ検索)  [2024.3.24更新]

…フィールド (品川駅周辺の大規模都市再生事業) ■災害 復興計画関東大震災阪神・淡路大震災東日本大震災南海トラフ地震首都直下地震新型コロナ ■人物 ハワードジェイコブズ *「主要都市」について 「京都」を検索すると「東京都」なども出てしまうためはずしています。「京都」は、以下のキーワードで検索してください。参考のため、他都市の類似キーワードもあげておきます。 京都と都市イノベーション大阪と都市イノベーション奈良と都市イノベーション彦根と都市イノベーションロンドンイノベーション

(映画)『ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命』

…ログでも取り上げた『ジェイコブズ対モーゼス』(⇒関連記事2)の格闘などが映像化されています。緻密な表現という意味ではやはり図書が圧倒しますが、1960年代のニューヨークの様子や、モーゼスが高速道路網のために取り壊していく市街地の姿などを実感しやすいのは映像です。また、ジェイコブズの人となりがこの映像からよく伝わってきました。「都市計画革命」という副題から見落としがちですが、モーゼスの高速道路を阻止された大きな理由の1つは財政問題でした。超高層公営住宅が荒廃し次々に破壊されたの…

『発展する地域 衰退する地域』(文庫版)

…介していたジェイン・ジェイコブズのこの本をさっそく読んでみました。ちくま学芸文庫2012刊。 なかなかジェイコブズらしく面白い内容です。文庫版では副題も「地域が自立するための経済学」とされ、単行本で『都市の経済学−発展と衰退のダイナミクス』とされていたタイトル(1986年刊)が今風に翻訳され直されて、とっつきやすくなっています。 既にいろいろな解説があると思うので、本ブログ的視点でこれは面白いと感じた点を4つあげます。 第一。国の富ではなく都市の富の蓄積(あるいは喪失)のメカ…

ビル・カニンガム&ニューヨーク

…宿る」。 ジェイン・ジェイコブズの声がきこえてくるような気がします。などと考えていたら6月4日の日経産業新聞に「イノベーションは学べる」と題して、スタンフォード大学バイオデザイン講座の話が出ていました。徹底して現場からニーズを発掘し、絞りに絞ったニーズに対するアイデア出しをたくさん行い、評価・選択し、試作品づくり、ビジネスプランや資金調達手法検討に至るというもので、まさに「イノベーションは現場から生まれる」との考えにもとづくメソッドであると。(参考)ビルがNew York T…

THE EVOLUTION OF GREAT WORLD CITIES

…ケインズやジェイン・ジェイコブズらの論考を踏まえて、都市における消費の重要性とその意味を論じています。あえてわかりやすくまとめると、 「では、富を蓄積した都市の富はどのようになっているのか。それは、不動産の形で保有したり金融資産として世界に投資してさらにそれが長期的にみれば価値を増進させているのだ。不動産の形として典型的なのはニューヨークの5番街で、そこには超富裕層たちが不動産の形で財をなしており、たとえば1916年に総合的ゾーニング条例が導入された際も、組織を結成して働きか…

アメリカ都市計画の誕生

…「誕生」の流れを踏まえて考えると、「歴史は進化する」ことや、100年前の都市化(アーバニズム)に対する今回のアーバニズムの共通点や相違点などを、かなり明確に、しかも技術的にとらえることが可能なような気がしてきます。それにチャレンジした優れた1つの例が第20話の『New Urbanism & American Planning』でした。 ジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』が全訳されるまで約50年もかかりました。是非、この原著の残りの部分が早く日本語訳になることを望みます。

都市は人類最高の発明である

…書の多くがジェイン・ジェイコブズの影響を受けているのは明らか」と本人が謝辞で記すように、確かに第1章から第5章はそれ風の著者の考えやいくらかの経済学的成果が本書の幹をなす形で書かれていて興味深く読みました。ただし、7章以降は現代で最もガソリンを消費する都市の象徴であるヒューストンを、規制がなく住宅価格も安くてよい都市の代表例として称賛するなど、フツーの経済学の説明になっていて論旨が一貫しません(一貫していないというより明確さがうすれている)。第6章もパリやニューヨークの高さ規…

URBAN VILLAGES and the Making of Communities

…説で構成。ジェイン・ジェイコブズの遺産から話がはじまります。第2部はアーバンビレッジのデザイン原理に関する3編の技術的・分析的・マニュアル的説明で構成、第3部はアーバンビレッジの実現に関する3編の制度面・事業面・マネジメント面の実務的解説で構成されています。 本年は2012年。さらに10年が経過してアーバンビレッジの実践の蓄積は世界中に広がっています。「右肩下がり」の元気の出ない日本に直接役立ちそうな実例が、多くの写真、ダイアグラム、プランなどとともにぎっしり詰まった「なんと…

RECONSIDERING JANE JACOBS

…2011。 ①伝記的ジェイコブズ論、②解釈的ジェイコブズ論、③世界各国・各都市におけるジェイコブズの影響論(②のバリエーション)、④アメリカ都市計画界に与えたジェイコブズの影響論、などにより構成される新たなジェイコブズ再考本。 ①や②③は他にもありそうですが(例えば、①は『URBAN VISIONARY』⇒7/19の本ブログ記事、②③は『都市の本質とゆくえ』鹿島出版会、2011など)、④の論説は新鮮でした。タイトルも「Jane Jacobs and the Death and…

JANE JACOBS:URBAN VISIONARY

…バーでこの本を購入。ジェイコブズが亡くなったのが同年4月25日。序に「as this book was about to be printed,Jane Jacobs died in Tronto」とあります。本書の出版をめぐる著者とのやりとり等もp7にいくらか書かれています]。モーゼスだけが闘いの相手ではなく、いわゆる都市計画の専門家や実務家など、「これが常識だ」と信じて疑わない世の中の大半の人々に対して、自分に忠実に発言し行動し、そして都市そのものを観察し考え続けた彼女の…

ジェイコブズ対モーゼス ニューヨーク都市計画をめぐる闘い

…されてから50年。「ジェイコブズの本にはこう書いてあるんだって」とか「ジェイコブズの教えに従えばこうなんじゃない」といった解説に、「へー、そうなんだ」というくらいにしか反応してこなかった(『初学者のための都市工学入門』にもほんの2行半しかとりあげていない)のを反省して、3冊の本をまとめて通読しました。読んだ順はこの本が1番目で、さきほどの本編が3番目。5月22日の日経新聞書評欄に五十嵐太郎氏が「面白くないわけがないと思って、読みはじめたが、本当に期待を裏切らない内容だった」と…

アメリカ大都市の死と生(全訳版)

…。はじめて通読して、ジェイコブズの凄さを実感しました。第一部が観察にもとづく歩道や公園の重要性の認識。第二部がそれらから導き出される4つの規範。ここまでが1977年黒川紀章訳(SD118)に訳されていた部分。しかしその「あと」が重要で、第三部が一部・二部の知見を主に動態的に考察した部分。「脱スラム化」の部分は前向きで緻密でうならせる内容。「多様性の自滅」は冷静な分析に圧倒されます。これで終らず第四部の政策論・計画論では、一部・二部・三部を踏まえて複雑系(訳では複雑性)の観点か…